全日本プロレス23日の大田区大会で、3冠ヘビー級王者の宮原健斗(36)が斉藤ジュン(39)を下しV5に成功した。
序盤から両雄は互いに譲らぬ白熱の攻防を繰り広げる。場外戦で宮原はジュンのタオル攻撃などで悶絶させられたが、頭突きや鉄柵攻撃を返して激しくやりあった。
その後、巧みに観客の声援を煽って徐々に〝追い風〟を起こした宮原は、重い攻撃を受けながらも持ち前のタフネスでしのぎ要所で反撃を入れていく。中盤にはエプロンでパイルドライバーを決めてKO寸前まで追い込んだ。
だが、ここから意地を見せる挑戦者をなかなか仕留めることができない。そんな中、トドメを打つべくコーナー最上段から雪崩式ブレーンバスターを狙うが体を入れ替えられ、雪崩式チョークスラムで叩きつけられてしまった。
両者一歩も引かない一戦は終盤まで一進一退だ。この試合のために〝開発〟した「逆DOOM」でジュンの顔面を蹴りぬいたかと思えば、直後に同型のダイイングライトを食らうなどして観客を興奮のるつぼに導く。そして最後はブラックアウトを放ってからシャットダウンスープレックスでアーチをかけて3カウントを奪い、薄氷の勝利を手にした。
27分32秒の激闘を制した宮原は、自らに拍手を送る観客に「これがアウェーの空気か? なぜ、あなた方はアウェーと言っているにもかかわらず俺を応援するんだ? なぜだか分かるか?」と問いかけた。そして間髪を入れずに「結果、日本プロレスファンは俺のことが好きなんだ!」と叫び自己陶酔だ。
返す刀で宮原は、V6戦の場所を3月20日の東京・エスフォルタアリーナ八王子大会に指定した。これに呼応したのが、北斗軍を脱退して単独行動をとっている羆嵐だ。この日の第3試合で関本大介を撃破してGAORA TV王座を手にした羆嵐から「要件は一つ。3冠ヘビー級王者宮原健斗選手、俺の挑戦を受けてくれ」と宣戦布告を受けた。
これに宮原も「誰かと思えば元北斗軍。いや、元W―1の羆嵐じゃないか。お前は元北斗軍、元W―1…、『元』ばっかりだな。今のお前を、お前の人生をこのリングにさらけだすんであれば受けてやるよ」と受諾。羆嵐から「男に二言はねえぞ。真っ向勝負だ」と返されると額をぶつけてにらみ合い、早くも火花を散らした。
27日に誕生日を迎え37歳となる宮原は、貴重な36歳の自分を写真におさめることをファンに強要するなど自己愛をさく裂させる。最後に「日常で味わえないドキドキを味わいたいなら俺をよく見ておけ。宮原健斗を見ていればあなた方の人生もちょっとばかりは豊かになるぜ」としびれる言葉で締めくくりご機嫌だった。














