ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)は20日(日本時間21日)にアリゾナ州メサでの敵地カブス戦に「4番・一塁」で先発出場し、2打席目に〝メジャー初安打〟、3打席目に中越え2点二塁打を放ち、〝初長打〟と〝初打点〟をマークし、4打数2安打2打点だった。6回の守備から交代した。

 日本の4番が〝メジャーデビュー〟をマルチ安打で飾った。相手先発はメジャー通算82勝の右腕タイヨンだ。記念すべき米初打席は、1回二死無走者。3番・ヘイズの先制弾で1点を先制した直後、初球は外角高めの91・7マイル(約147・6キロ)のフォーシームを見逃してボール、2球目は真ん中低めの81・7マイル(約131・5キロ)のチェンジアップに空振り。カウント1―1からの3球目、外角低めの81・8マイル(約131・6キロ)のチェンジアップを引っ掛けて二ゴロに倒れた。

 2打席目は4―1の3回一死無走者でマイナー右腕と対戦。2ボールからの3球目、真ん中高めの91・9マイル(約147・9キロ)のツーシームをコンパクトなスイングで捉えると、打球速度108・3マイル(約174・3キロ)の痛烈なゴロは中前に抜け、鈴木誠也外野手(31)が捕球した。うれしい初安打だ。

 村神様の勢いは止まらない。4回一死満塁で3番手の右腕ホッジの1ストライクからの2球目、内角高めの95・2マイル(約153・2キロ)のフォーシームを中堅へ高々と打ち上げた。角度28度、打球速度105・5マイル(約169・8キロ)で伸びると、太陽と重なった影響で鈴木は捕球態勢に入ることができず、そのまま頭上を越えてワンバウンドでフェンス下部に当たる二塁打となった。2者が生還し6―1とした。飛距離408フィート(約124・4メートル)で鈴木が初回に放った本塁打より飛んでいる。

 日本選手がオープン戦デビュー戦で安打を放つのは、2023年のレッドソックス・吉田正尚外野手(32)以来、10人目。マルチ安打は初だ。

 6回二死無走者は5番手の右腕ホロウェルに2ストライクからの5球目、外角高めのスイーパーに手が出ずに見逃し三振に倒れた。オープン戦初戦で4打席は最多だ。3月のWBCのため侍ジャパンで離脱する前に、1打席でも多く経験させるというベナブル監督の親心だろう。

 FA交渉の過程で95マイル(約152・9キロ)超の速球を苦手にし、三振率が高いなどと低評価が米メディアにあふれた。しかし、バットで回答。変化球にしっかりコンタクトし、95・2マイルのフォーシームを打ち返して首脳陣を安心させた。視界良好だ。