カブス・鈴木誠也外野手(31)は20日(日本時間21日)にアリゾナ州メサでの本拠地ホワイトソックス戦に「3番・中堅」で先発出場し、初回に中越えに〝今季初アーチ〟を放ち、2打数1安打1打点だった。5回の守備から交代した。

 貫禄の一発だ。2026年初打席は0―1の1回二死無走者で回ってきた。マウンドは3年目の右腕キャノン。カウント2―2からの5球目、真ん中低めの94・5マイル(約152キロ)のシンカーをフルスイング。打球角度26度、打球速度103・7マイル(約167キロ)のライナーは大歓声の中、中堅左の芝生席に飛び込んだ。

 今季初アーチは同点弾。一塁を守るこの日がオープン戦デビュー戦の村上宗隆内野手(26)に見せつけるかのような完璧な一発は飛距離399フィート(約121・6メートル)だった。

 3回一死無走者は3番手の右腕ミラーにフルカウントからの6球目、外角低めの89・2マイル(約143・6キロ)のフォーシームにファウルチップの三振だった。

 3月のWBCへの思いは強い。3年前は米国を出発する直前の2月26日に左脇腹の張りを訴え、同28日に辞退。侍ジャパンの世界一奪回を見守ることしかできなかった。23日(同24日)には日本へ向かう。昨年の東京開幕シリーズで時差ボケで体重が2キロほど落ちた。苦い思いはしたくないということだ。

守備ではセンターに入ったが…(ロイター)
守備ではセンターに入ったが…(ロイター)

 一方、この日はWBCで守る予定の中堅守備で失態を演じた。4回一死満塁で村上が中堅へ高々と打ち上げた飛球が太陽と重なった影響で、捕球態勢に入ることができずに頭上を越える適時二塁打にしてしまったのだ。メジャー移籍後、中堅を守ったのは昨年の1試合だけ。WBCでは一つのミスが命取りになるだけに不安材料だ。

 それでもオープン戦初戦で本塁打を放つのは、メジャー5年目で初。侍ジャパンの主砲に追い風であることは間違いない。