ブルージェイズの主砲、ウラジーミル・ゲレロ内野手(26)が11日(日本時間12日)、母国のドミニカ共和国でインタビューに応じ、昨年のワールドシリーズ(WS)の舞台裏や本音を打ち明けた。

 チームは32年ぶりの世界一まであと1勝に迫りながら、本拠地トロントで紙一重の勝負に連敗。ゲレロは試合後のダッグアウトからなかなか動けず、何度も涙を拭った。多くのファンの心を揺さぶるシーンとなったが、これには続きがあった。

 同国のジャーナリスト、ヤンセン・プホルス氏の取材に「本当の(涙腺)崩壊はクラブハウスの中で起きたんだ。赤ん坊のように泣いた。7か月間一緒に過ごした仲間たち。チームメート、コーチ、バットボーイたちまでみんなが泣いている姿を見た時は胸が張り裂けそうだった」と振り返っている。

 雌雄を決した前年の2024年はドジャースがヤンキースを破ってワールドシリーズを制覇。ゲレロは戦前から下馬評では圧倒的に不利であることを理解していたという。「人々はすでに決着がついたと言っていた。ワン、ツー、スリー、フォーでスイープ。終わりだ!ってね」。しかし、実際はドジャースを崖っぷちまで追い込み、とことんまで苦しめた。

 そして、WSの大舞台で実際に対戦した日本投手の2人、大谷翔平投手(31)と山本由伸投手(27)についても話題が及んだ。ここでもゲレロは包み隠さず、率直な思いを告白した。

「正直なところ? 大谷翔平を打つのはそれほど難しくなかった。でも山本? ああ、ヤツはヤバかった。正真正銘のMVPだ! 脱帽するよ。低めのコーナーをピンポイントで攻め、ヒザ元を突くストライクを全員に投げ込んで完全に支配していた。大谷はそこまで手ごわくなかった」

 2人も超一流の投手であることに変わりはないが、ゲレロにとっては大谷の方がくみしやすい印象があったようだ。とはいえ、大谷も年々進化を続けている。今季の対戦が実現した時には、そのイメージもガラリと変わるかもしれない。