やはり無謀な挑戦だったのか。ミラノ・コルティナ五輪のアルペンスキー女子滑降(8日)で、5度目の五輪に臨んだリンゼイ・ボン(41=米国)がスタート直後に転倒し、ヘリコプターで救急搬送。米国チームによると、左脚骨折で手術を受けたという。

 ボンは左膝前十字靱帯断裂の重傷を負いながら強行出場。英紙「デーリー・メール」は「ボンはやがて挑戦して良かったと振り返るかもしれない」とし「この試みは最初から無謀だったと感じていた人たちの側に立つ方が容易だ。彼女は、スタートから13秒後に転倒したのは不運だったのか。それとも災難だったのか」と指摘し、ボンの決断を疑問視していた。

ヘリコプターで搬送されたリンゼイ・ボン(ロイター)
ヘリコプターで搬送されたリンゼイ・ボン(ロイター)

 2014年ソチ五輪同競技で金メダルのティナ・マゼさん(スロべニア)は「困難な状況にあったことはみんな知っています。彼女はリスクを追いすぎた。起こるべくして事故が起きた」とし「健康状態が悪ければ結果はさらに悪くなりますが、リンジー(ボン)はどうしてもやりたかったのです」と指摘した。

 英メディア「BBC」の解説者、元ダウンヒル選手のチェミー・オルコットさん(英国)はボンの負傷について「感情的になっていることを申し訳なく思います。ゲレンデの頂上は健康的なアスリートでも厳しい場所です。彼女は左ヒザを負傷したばかり。本当に残酷です」と語ったという。