ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表メンバーに初選出された阪神・佐藤輝明内野手(26)が、世界の舞台でも変わらぬ〝原点〟を明かした。

「やっぱり一番いいバッティングだと思うし、周りも喜んでくれる。ホームランっていいじゃないですか」。幼いころから胸を躍らせてきた一発。プロとなり、侍のユニホームに袖を通しても、その価値観はブレていない。

 侍ジャパンの井端弘和監督からは「日本で一番飛距離がある」と最大級の評価を受けた。「長打、ホームランっていうのはすごい言われてきましたし、自分の長所はそこだと思ってるので。(本番でも)発揮できればいいなと思います」

 2025年3月に行われたドジャースとのプレシーズンゲーム(東京ドーム)ではサイ・ヤング賞投手ブレーク・スネル投手(33)から決勝3ランを放った虎の主砲。再び世界最高峰の相手とぶつかるが、自慢のパワーを隠すつもりはない。

 WBCを見据え、オフに取り組んできたのも〝どう飛ばすか〟だった。「全身満遍なく鍛えたつもり。強く振らなくても、同じ距離を飛ばせるようにしたいですし。体の負担も減って再現性も高くなる」と狙いを明確にしながらトレーニングに励んだ。

 国際舞台では相手投手の球速、投球フォーム、タイミングの違いなど難しさも増す。「もちろん球も速いし、早めにっていうのはあります」と警戒しつつも、自分のスタイルは変えない。「過去最強の相手だと思うので、自分が出れたら打ちたいです」と表情を引き締めた。

 プレッシャーのかかる大舞台についても「あると思いますけど、それはそれで楽しめたら」と受けとめ「優勝はみんなの目標でもあると思うし、自分も与えられた役割を全うできれば」と力を込めた。WBCでも豪快なアーチを描き、佐藤輝明の名を世界にとどろかせる。