虎の主砲の契約未更改を巡り〝岡田節〟がさく裂した。本塁打王と打点王で昨季2冠に輝いた阪神・佐藤輝明内野手(26)は、今季契約が未更改のまま。将来的にポスティングシステムを利用したメジャー挑戦への思いを明かしている中で、交渉が長期化している点に注目が集まっている。

 21日に大阪市内で行われた「甲子園歴史館運営会議」後、報道陣の取材に応じた粟井一夫球団社長は「お互い誠心誠意話を続けてるという。それが事実ですね」と慎重な言葉に終始した。

 一方、同会議に出席した岡田彰布オーナー付顧問(68)は、契約未更改の現状に疑問を呈した。「今まで未更改いうのがおかしい。なんで更改してないんかな」とピシャリ。さらに佐藤が将来的な利用の意向を示しているポスティングシステムについても、こう持論を展開した。「FAまでいけばな、選手の権利になるけど。そんなんポスティングでな、球団の方針なわけなのに、それは俺はもう全然関係ないと思うよ。おーん」

 FAとポスティングを明確に切り分けた上で「ルールを作らなあかん。5年は絶対帰ってこられへんとか、いろんな縛りを考えんと」とも述べ、制度整備の必要性を訴えた。

 さらにプロ野球にとどまらず、海外挑戦が活発なサッカー界にも言及。「Jリーグ見てみい。どんだけ人気ないんよ。1億円プレーヤー何人おるんや。え? ということは魅力がないいうことやろ、結局は」と指摘した。

 FA取得前のポスティングによるメジャー挑戦が常態化すれば、日本プロ野球界にとって〝損失〟になりかねないとの考えも示す。「後進とかちゃんと考えてね。〝自分がいったらええ〟だけじゃなしになあ、あとあと大変なるよ、こんなんやったら。ポスティングだけでそんなん何でもいけると思っとったら大変なことなる。日本の野球なんか終わってしまうよ」と語気を強めた。

 昨季2冠王の佐藤がポスティングでメジャーへの道を選ぶことになれば、その影響は一選手の流出にとどまらず日本プロ野球全体の魅力低下にも直結しかねない。虎の主砲の今季契約の行方は、引き続き注目を集めそうだ。