2年連続のセ・リーグ優勝を目指す阪神が〝セレブ球団〟と化している。今季の契約更改では主砲・佐藤輝明内野手(26)が大トリとなり、単年ながら総額5億円規模でサイン。チームの年俸総額は実に「50億円」も超えるまでに膨れ上がった。来季以降も球団側の支払額は増えていく可能性が高く、フロントの〝経営的判断〟も注目されている。
2日の沖縄・宜野座キャンプで練習を静かに見守った藤川監督は「一人ひとりの背中から強い気迫を感じましたね。(早出特守に臨んだ)佐藤輝もそうですし」と目を細めた。主力選手たちは全盛期を迎えつつあり、派手なパフォーマンスや空元気は今や「大人のチーム」となった猛虎には無用だ。
投打の戦力は球団史でも例がないほど充実。契約交渉が長期化した佐藤輝も1月30日に合意し、助っ人も含めれば年俸1億円以上の選手が21人にも上っている。
その佐藤輝らのルーキーイヤーに当たる2021年に球団が支払った年俸総額は「約30億円」。当時もロベルト・スアレス(2億6000万円)やメル・ロハス・ジュニア(2億6000万円)、ラウル・アルカンタラ(2億700万円)ら多くの高額助っ人を抱えていたが、成長途上の生え抜き選手たちのサラリーが安く抑えられていたため、総額自体はまだまだ控えめだった。
そこからの5年間でチームは2度の優勝を飾り、23年には日本一も達成。超変革路線の申し子たちから多数のタイトルホルダーを輩出し、外国人選手を含む26年の総年俸は出来高などを除いても「50億円」を超えるまでに膨れ上がっている。
そして、今後も球団側が選手に支払うサラリーは増えていく見込みだ。昨オフにFA権を行使せず複数年契約を締結したばかりの近本は、5年総額25億円契約の1年目。5年総額17億円の大山との契約も今季を含めてあと4年残っている。
不動の2番打者として、すでに年俸3億円の大台に到達している中野は27年オフに国内FA権を取得予定。このまま順調にキャリアを積み重ねれば、近本クラスの複数年契約をもぎ取ることも夢ではない。才木、村上、石井ら20代の主力投手たちの年俸も2億円超。今後の活躍次第では、さらなる大幅昇給を望める位置にいる。
球界屈指のリッチ球団といえば、昨季の日本一チーム・ソフトバンクが真っ先に挙げられるが、巨大IT親企業の超強力なバックアップがあってこそのケース。チケットやグッズ収益などは好調ながら、猛虎の資金力について球団関係者も「無尽蔵ではない」と打ち明けている。
早期のメジャー移籍を望む佐藤輝、才木、石井らが申し入れているポスティングシステムの適用について、阪神サイドは慎重な姿勢を崩さずにいる。だが、年々膨らみ続けていくであろう支払総額が〝限界点〟に達した時、「球団側の権利」であるポスティングの適用を認め、戦力とサラリーのリバランスに動く可能性も高い。
選手個々が自身の価値と年俸をさらにアップさせ続ければ、佐藤輝らの早期米球界挑戦のチャンスも広がっていくかもしれない。(金額はすべて推定)












