昨季セーブ王に輝いたソフトバンクの杉山一樹投手(28)が宮崎春季キャンプ(生目の杜運動公園)第2クール初日となった6日、初のブルペン投球を行った。

 実戦予定から逆算した調整で「強い球を投げたかった」と、ストレートのみ50球。この春は昨年同様「低めの真っすぐの強さ」を追い求め、投球の幅を広げる「高速ツーシームの習得」に新たに励んでいる。

 また「ロスの少ない投球」にも挑戦。左足の着地からリリースまでの時間を短くすることで「少ないパワーで大きい出力」を生み出す投げ方を染み込ませている。「投球動作が『1、2、3』とあったら『1、3』だけ。『3』の時間もできるだけ短くしたい」と高次元の取り組みでさらなる進化を目指している。

 きっかけは昨年12月に合同自主トレを行ったメッツ・千賀滉大投手(33)からの指摘。成長のヒントを得て、1月にはやり投げの競技者に助言を求めるなど、能動的に新境地を切り開こうとしている。

 杉山にとって、千賀は「師匠」と呼んで慕う存在。合同練習では「千賀さんがやってるトレーニングを僕がやろうとしたら全然できなかった」といい、その姿を見た千賀から「それで投げられてるんだったら、まだまだ伸びしろがあるんじゃない?」とハッパをかけられたという。

 強い刺激と飛躍のヒントを授かり、今季のハイパフォーマンスで恩返しを誓った杉山。探求心いっぱいに腕を振る姿は、かつて宮崎にあった千賀の姿と重なった。