数字だけを見れば、疑いようのない本命だ。
米データ分析サイト「ファングラフス」が2日(日本時間3日)に発表した恒例の2026年ポストシーズン予測で、ドジャースのワールドシリーズ優勝確率は28・4%。2位以下を大きく引き離し、単独首位に立っている。だが米メディア「ヘビー」は、その〝異常値〟にあえてブレーキをかけた。
同メディアが強調したのは、ドジャースが3連覇を成し遂げる確率を示す28%という数字の裏側だ。ファングラフスのシミュレーションをそのまま読み解けば、残る72%はドジャース以外のチームが世界一になるという意味でもある。圧倒的な世界一候補であることと、優勝が確約されている条件は決して同義ではない――。そんな冷静な視点が添えられている。
確かにファングラフスはドジャースをレギュラーシーズンで99・6勝、ポストシーズンの進出確率も99・1%と高い確率で予測している。選手のパフォーマンスやロースターの厚み、年間スケジュールの強度も加味し、数千回にものぼるシーズンシミュレーションを回した結果だ。その100回のうち、28回はドジャースが頂点に立つという〝裏付け〟も得ている。だが裏を返せば、7割以上のケースで別の結末が用意されている。
前出のヘビーは一方で、ナ・リーグ全体の構図にも触れている。ドジャース、ブレーブス、メッツの3強を合算しても世界一となる確率は46.3%。つまり「最強」のドジャースを含むナ・リーグの有力候補をすべて足し合わせても、なおワールドシリーズ制覇に至る可能性は〝半分以下〟にとどまる計算になる。
ア・リーグに至ってはさらに混戦で、6%前後に複数球団が並ぶ横一線。開幕前の時点で、すでに2%未満に押し込められている球団が22も存在する一方、突出した存在は見当たらない。
結局のところ、28%は「最有力」を示す数字であって、「確実」を保証するものではない。同メディアはドジャースの優位性を認めつつも、10月は常に予測を裏切ってきたと暗に示している。開幕前に突きつけられた「28%」という異常値――。その輝きと同時に「72%」という現実をどう受け止めるか。そこに、今季のドジャースを見極める上での本質がある。











