積年の課題は果たして解決することができるのか。今オフもNPBから前巨人の岡本和真内野手(29=ブルージェイズ)、前ヤクルトの村上宗隆内野手(25=ホワイトソックス)、前西武の今井達也投手(27=アストロズ)がポスティングシステムでMLBへの移籍を決めた。その一方で過去も含め海を渡った日本人選手たちの「その後の去就」を巡っては、ひそかにNPB各球団が頭を悩ませているという。20日に行われたプロ野球12球団監督会議でも〝陰の議題〟となっていたようだ――。
日本球界で築き上げた輝かしい実績を引っさげ、今季も新たな日本人メジャーリーガーが誕生する。長きにわたってジャイアンツで4番を張った岡本と令和の3冠王・村上はそれぞれトロントとシカゴへ、そして獅子のエース・今井もヒューストンを新天地に選んだ。
最高峰と目されるMLBの舞台に日本の若きスター選手たちが挑む姿は、国内の野球人気をさらに高める流れにつながるはずだ。だが、送り出す側の各球団としては手放しに喜べない現状もあるという。
20日に都内のホテルで行われた監督会議の場には各球団の指揮官をはじめ首脳陣、球団関係者が一堂に会した。表向きの議題には挙げられていなかったものの、出席した関係者の1人によれば「メジャー挑戦後に夢破れて日本球界に復帰してくる選手たちの〝行動〟について、疑問を持つ関係者が数多くいた。裏ではみんな、その話で持ち切りだった」という。
これまでNPBからFAではなくポスティングシステムなどを使ってMLB移籍を果たしたものの、あっさりと短期間で日本球界へ復帰した実例は決して少なくない。前出の関係者は、その際のルール整備が同会議の場で〝陰の議題〟となっていたことを打ち明けた格好だ。
別の出席者も「これまでも問題になっていたが、大騒ぎしてメジャーに挑戦したと思ったら1年やそこらで諦めて帰ってきたり…。さらには他球団で日本球界復帰、なんてのもある。もちろん彼らにも事情はあるにせよ、送り出すこちら側が仮にそんなことされたらたまったもんじゃない」と憤りを隠せず。さらには「みんな言っているが、いい加減、ルールをしっかり作るべき。復帰する場合は古巣球団だけにするとか、挑戦してから何年間かは日本球界に戻れないとか…。選手側が権利を主張するなら、それなりの『覚悟』も持ってもらわないと、どんどん日本の球団が割を食う時代になっている」とも続け、早急な見直しを提言した。
夢を追って米国へと旅立つ挑戦者たちにスポットライトが当たる中、舌の根も乾かないうちに早い段階で〝Uターン復帰〟するパターンを巡ってはこれまでもさまざまな意見が出てきた。送り出す側の日本球界サイドからも不満が噴出しているだけに、制度改革は避けて通れず必然と言えそうだ。












