広島・新井貴浩監督(48)が21日、和歌山・高野山清浄心院で恒例の護摩行を行った。
池口恵観大僧正(89)が約1600本の護摩木をたいて、出来上がった炎は、2メートルを越える火柱となったなか、鯉将は、ひたすら真言を唱え続けた。現役時代から継続し今年で22回目。新井監督は例年と同じように、火傷のあとが生々しく残った腫れあがった表情で「毎年、苦しいですね」と、約2時間の行を振り返った。
鯉将にとって護摩行は、毎年「逃げれるものなら、逃げたい」と直前まで気の進まない〝憂鬱〟な行事。そんな中でも、現役時代から継続して行い、精神面を鍛錬してきた。今年で監督就任4年目。過去3年間の指揮で、シーズンの成績は〝右肩下がり〟にある傾向にあるだけに、目の前に迫る炎に対しても、顔を背けることなく「今年は絶対やるぞと思ってやりました。クソ~見ておけよと思いながら、火と対峙していました」と明かす。
愛弟子の意気込みを見守った、新井監督の心の師でもある池口大僧正も「今年はやるでしょう。去年がアレだったので、本人も(昨シーズンが)相当、悔しかったのでしょう」と一心不乱に行に臨む姿に太鼓判を押した。
新井監督は、護摩行を通じて出会った「背暗向明」の言葉を持ち出し「去年、苦しんだ分、今年はいい年にしたい。暗いものに、暗いことが寄ってくるから。そういうのを振り払って、真っ直ぐに光のさすだけを見て。元来、逆境になればなるほど(自分は)燃えるので」とキッパリ。赤ヘル軍団は今季も、昨年に輪をかけて、戦前の下馬評は、さらに厳しくなりそうな気配。そんな空気をシーズンでの戦いを通じて、はね返すことを誓っていた。












