メッツやヤンキース、ロイヤルズなどで活躍した元MLBスター外野手のカルロス・ベルトラン氏(48)が20日(日本時間21日)、米野球殿堂入りを果たした。最高の栄誉を手にし、今年7月下旬に開催予定のニューヨーク州クーパーズタウンでの式典では、かつてのライバルであるアンドリュー・ジョーンズ氏(48)とともに名を刻む形となった。

 1998年にロイヤルズでメジャーデビューしたベルトランは20年間にわたり、MLBの第一線で活躍。とりわけロイヤルズとメッツで過ごした時代は、キャリアを象徴する黄金期だった。通算打率2割7分9厘、435本塁打、1587打点。さらに「500二塁打・400本塁打・300盗塁」を達成したMLB史上5人のうちの1人という記録が、その万能性を物語る。

 この朗報に反応したのが、現役のメッツ主将でもあるベルトラン氏と同じプエルトリコ出身のフランシスコ・リンドア内野手(32)だ。自身のSNSでベルトラン氏を「プエルトリコで育った彼は、私たちにとってのロールモデルだった。彼はプエルトリコの野球選手たちの未来を切り開き、成功への道も切り開いた。だからこそ、彼はこの瞬間にふさわしい」と評して祝福。

 偉大な選手であるだけでなく、私生活でも3人の子どもを育てる父として、リーダーとしての人間性にまで言及したメッセージは多くのファンの胸を打った。

 殿堂入り投票では、過去に惜敗を重ねながらも4年目で悲願を成就。式典でどの球団の帽子をかぶるかについてベルトラン氏は「家族と話し合って決めたい」と慎重な姿勢を崩していないが、現在もメッツのアドバイザーを務める立場にあるだけに、その決断にも注目が集まっている。

 栄光の瞬間を迎えたベルトラン氏。その背中を見て育った世代が今もフィールドに立ち、言葉で敬意を示す――。殿堂入りは、単なる個人の勲章では終わらない。