ストーブリーグも終盤に差しかかり、メッツの補強戦略が大きく動いている。
メッツは20日(日本時間21日)にホワイトソックスとのトレードでキューバ出身のルイス・ロベルト・ジュニア外野手(28)を獲得したと電撃発表。長らく外野に空いていた穴を埋める一手に踏み切ったという。
ロベルトは直近2年、打撃面では苦戦が続き、昨季は打率2割2分3厘、14本塁打にとどまった。ただし、中堅手としての評価は依然として高く、スタットキャストでは平均を大きく上回る守備指標を記録。今季年俸2000万ドル(約31億6000万円)、さらに2027年まで同額の球団オプションを残す契約内容も含め、即戦力かつ中長期的に計算できる存在として白羽の矢が立った。
この補強が意味するところは大きい。地元紙「ニューヨーク・ポスト」が報じているところによれば、メッツはヤンキースからFAとなったコディ・ベリンジャー外野手(30)の有力候補と見られてきたが、ロベルトの加入によりポジションが明確に重複。ベリンジャーは中堅以外にも全ての外野、一塁守備も可能なユーティリティー性が高いとはいえ、高額契約を提示する必然性が急速に薄れつつあり、争奪戦から事実上撤退する可能性が高まっている。
実際、メッツは獲得を目指していたカイル・タッカー外野手(29)のドジャース移籍が決まった直後にすぐさまシフトチェンジし、ブルージェイズからFAとなっていたボー・ビシェット内野手(27)と大型契約を締結。外野のロベルト、内野のビシェットという補強の並びからは、デビッド・スターンズ編成本部長(40)の体制下で「守備力と柔軟性」を重視する編成方針が色濃くにじむ。
ベリンジャー獲得の可能性が完全に消えたわけではないが、ロベルトという現実的な〝最適解〟を手にした今、メッツが静かに身を引く――。こうしたシナリオが現実味を帯びてきた。オフも終盤となり、潮目は確実に変わりつつある。













