信じた道を進む。巨人・井上温大投手(24)が群れずに単独で自主トレーニングに励んでいる。
練習拠点とするジャイアンツ球場では昨季のチーム勝ち頭だった山崎伊織投手(27)を筆頭に、先発ローテの一角を担った赤星、西舘が加わった「伊織組」が合同自主トレを実施。井上はその輪には加わらず、独自の調整を続けている。
井上は山崎について「尊敬するところはたくさんある」と前置きした上で、単独トレを選択した理由をこう明かした。
「これまで内海(哲也投手コーチ)さん、今永(昇太)さんの自主トレに参加させていただき、活躍している投手の自主トレがどのようなものかを学んできました。自分の中でノウハウが確立されたように思います」
井上はかねて尊敬と憧れを抱いていた左腕投手に弟子入りし、3年目までに多くを吸収。以降は現在のスタイルで調整を行っている。自身の性格面にも触れ「人に合わせるのが疲れるタイプで、自分のペースでやりたい。キャッチボールをもう少ししたいと思っても、言えない気質なんです」と説明。原前監督から「誰かのところについているだけではダメだ」と言われたこともきっかけとなり「7年目なのだから、自分で考える立場だ」と主体的な意識を強めたという。
一方で井上を含む昨季の先発陣は、シーズンを通して投げ切った投手が山崎しかいない厳しい状況に陥った。そういう意味でも「チームで一番いい投手についていこうと考えるのは自然なこと。(赤星)優志さんは伊織さんに師事して結果を出しているので継続していると思いますし、西舘もさまざまな合同自主トレを経験した上で、今回は伊織さんの取り組みを知りたいと(話していた)」と投手陣における山崎の存在感を認めた。
チームは先発もできる則本(前楽天)を獲得し、山崎、戸郷を軸に新外国人選手やドラフト1位・竹丸和幸投手(23=鷺宮製作所)が加わり、ローテ争いは激化が見込まれる。井上にとっても正念場のシーズンだが、独自の自主トレで磨いた力はどう実を結ぶのか。












