ノア11日の後楽園大会で、GHCヘビー級王者のYoshiki Inamura(稲村愛輝=33)が黒いユニット「TEAM 2000 X(T2KX)」の〝黒い選手会長〟ことマサ北宮(37)を下し、3度目の防衛に成功した。

 試合は再三、T2KXのセコンド陣の介入やラフ攻撃を受け、苦戦を強いられる展開になった。それでも持ち前の怪力で反撃しDIS CHARGEで圧殺するが、セコンドのヨシ・タツにレフェリーの足を引かれカウントを阻止されてしまう。

 その後、一気にT2KX陣営がなだれ込んでリングは無法状態となるが、稲村が王座戦を熱望している拳王に援護を受けて絶体絶命の危機は脱した。

 その後も黒い介入に苦戦したが、最後は無双からDIS CHARGEのフルコースでトドメを刺して防衛に成功。すると、リングには満を持して拳王が上がり「稲村! 強くなったな」と話しつつ挑戦を表明…かに思われた。

 だが、その背後にはT2KXの〝ゴッドファーザー〟こと杉浦貴の姿が。観客の「拳王、後ろ!」という悲鳴に似た叫びは当然のごとく届かず、拳王は五輪予選スラムでKOさせられてしまった。

試合後に挑戦表明した拳王(右)は、杉浦貴に五輪予選スラムで投げられてしまう
試合後に挑戦表明した拳王(右)は、杉浦貴に五輪予選スラムで投げられてしまう

 これに稲村は「ホワーイ(なぜ)!?」と激高。さらに「ミーは、ただまっすぐ、ミスター拳王とファイトしたいだけなんですよ。またT2KXはいいでしょう!」と叫ぶ。自らの意向を無視しての挑戦表明と取れる杉浦の行動に「ミスター杉浦、いや、杉浦さん。俺はあなたが大好きなんですよ。あなたに憧れて、あなたとファイトしたくてノアのゲートをノックしたんですよ。でも、こんなシチュエーションじゃないですよ。ミーにプロレスを教えてくれた1人がミスター杉浦なんですよ」と訴えた。

 さすがに今回は杉浦の意向は受けないか…と思われたが、稲村は「こんなのアイ・ヘイト(私は嫌い)だけど、憧れのミスター杉浦からのオファーとあれば。リフューズ…断る理由はアイ・ドン・ノー(私は知らない)です。杉浦さん、このベルトをかけてミーとファイトしてください」と受諾し、握手を求めて手を差し出した。

 だが、杉浦からは握手を無視されたまま立ち去られ、稲村は思わず「オー・マイ・ゴッドファザー」と天を仰ぐ。そして「ミーの恩人であるマサ北宮を倒して、ハッピーエンドにしたかったのに…。アイ・ソー・サッド・フィーリング(私はとても悲しい)ですよ。こうなったら、T2KXを全部ぶっ倒して、ミーの想い人であるミスター拳王にたどり着いてやりますよ。そのドリームが叶うまでYoshiki Inamuraをキープウォッチングしていてください!」と叫んで、歓声を浴びた。

 また、セミで行われたGHCジュニアヘビー級王座戦は、王者AMAKUSAが挑戦者・小田嶋大樹を下し、初防衛に成功した。