ワールドシリーズを連覇したドジャースとナ・リーグで同地区のパドレスが踏んだり蹴ったりだ。

 球団前オーナーの遺産を巡って夫人と兄弟が訴訟を起こし、経営不振で売却も検討中。昨季も地区2位でカブスとのワイルドカードシリーズで敗退し、今季は右ヒジを手術したダルビッシュ有投手(39)の全休が確実…と景気のいい話題がないのが現状だ。

 こうした状況を球団専門メディア「Friars ON BASE」も憂い、10日(日本時間11日)には「パドレスの厳しい2026年の予測では、MLBで最も居心地が悪い場所との境界線上をさまよっている」と伝えた。

 先に報じられた「ESPN」のパワーランキングでは全30球団の中で「13位」。トップは覇者のドジャースだったが、大きく引き離された。さらに、昨年11月には「ファングラフス」が今季のパドレスの成績を「80勝82敗」と予想。勝率5割を下回り、打倒・ドジャースどころか地区2位すら怪しい成績を算出されてしまった。

 前出の専門メディアは「162試合の長いシーズンで敗北することは苦痛でいら立たしいものだが、ドラフトの上位指名権や有望な若手選手、頻繁な(売り手側の)トレードという見返りが約束される。しかし、平凡には、そんな救いすら存在しない」と〝中途半端〟な立ち位置と分析した。

 それでも、勝負はやってみなければ分からない。今オフはキングとの再契約にこぎ着け、KBO(韓国プロ野球)からソン・ソンムン(宋成文)を獲得。同メディアは「チームの財源は尽きたかもしれないが、ロースターの展望は2か月前と比べてもはるかに明るくなった」と前向きに捉え、トミー・ジョン手術からの復帰が見込まれるマスグローブらの存在を好材料に挙げた。

「2年連続で90勝を達成したパドレスは、少なくともナ・リーグ西地区で2番目に強いチームとして疑いの余地なく評価される。2026年もその地位から大きく離れないことを願うばかりだ」。下馬評は決して高くないが、始まる前から諦めるわけにはいかない。