隣国の韓国は、ブルージェイズの岡本獲得を〝別視点〟でとらえているようだ。トロントがついに〝アジア市場拡大〟へ大きく踏み出した――。韓国メディア「朝鮮ビズ」は4日にブルージェイズが巨人からポスティングでメジャー挑戦を果たした岡本和真内野手(29)と4年総額6000万ドルで合意したと報じ、「ドジャース型アジア戦略」を本格始動させたと伝えた。
言うまでもなく、岡本はNPB通算248本塁打を誇る日本屈指の長距離砲。巨人ラストイヤーとなった昨季は負傷離脱がありながらも高いOPSを維持し、同メディアもブルージェイズが獲得した岡本について「安定的で素晴らしい数値によって、メジャーからの評価を一気に引き上げた存在」と伝えている。同メディアはこの大型契約を「日本市場への本格参入」と位置づけ、ブルージェイズの本気度を強調している。
さらに同メディアが視線を注いでいるのが今オフ、すでにブルージェイズが獲得していた右腕コディ・ポンセ投手(31)だ。かつて日本ハム、楽天でのNPB通算3年間で計10勝と本領発揮には至らなかったが、2022年8月27日のソフトバンク戦ではノーヒットノーランを達成するなど要所で存在感を示した。24年からは韓国KBOのハンファで完全覚醒。25年は圧倒的な成績で投手3冠とMVPを獲得し、〝逆輸出成功例〟として韓国球界で英雄視されている。朝鮮ビズは「韓国と日本で〝最高峰〟と認められた2人を同時に獲得した意味は大きい」と分析する。
背景には、ドジャースとの因縁がある。23年オフにエンゼルスからFAとなった当時の大谷翔平投手(31)、昨年オフにロッテからポスティングシステムでMLB移籍を目指した佐々木朗希投手(24)の獲得競争で連敗を喫したブルージェイズは、アジアのスターを軸にした独自路線へとかじを切った。昨年のワールドシリーズで辛酸をなめた相手でもあることから前出の朝鮮ビズは「復讐心と市場戦略が交錯している」と評し、ブルージェイズが〝ア・リーグ版ドジャース〟を目指す可能性まで示唆している。
岡本とポンセ――。2人の存在が本拠地トロント、米国のMLBひのき舞台にとどまらずアジアにまで視野を広げ、ブルージェイズの世界戦略に一役買うことになる。













