ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた巨人の岡本和真内野手(29)が、3日(日本時間4日)にブルージェイズと契約合意したとMLB公式サイトやニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者ら複数の主要な現地メディアが報じた。MLB関係者や有識者は和製大砲に早々と「トロントの看板選手になる」と太鼓判を押し始めているが、その理由とは――。
デッドライン直前で電撃入団が決まった。ポスティング交渉期限が米東部時間の4日午後5時(同5日午前7時)と迫る中、電撃的に報じられた岡本のブルージェイズ入り。複数の現地メディアの情報を総合すると、年俸は4年総額6000万ドル(約94億円)で巨人への譲渡金は1087万ドル(約17億円)となる見込みだ。
現地メディアの多くは移籍先の有力候補としてパイレーツ、エンゼルス、パドレスを挙げていたが急転直下、直近では大谷や山本ら日本人選手の獲得に失敗していたブルージェイズ入りが決定。ブルージェイズはポスティング申請当初こそ岡本獲りの「本命」として浮上していたものの、後にレッドソックスからFAとなっているアレックス・ブレグマン内野手(31)らにシフトしたとみられていた。しかしながら、水面下では着々と和製大砲に照準を合わせていた模様だ。
そうした中、カナダ、そして米国内でも岡本の評価が早くもうなぎのぼりとなっている。米スポーツメディア「ベースボール・アメリカ」は同日に更新した記事で「岡本はブルージェイズで即戦力となるはずだ。洗練された打撃、実戦的な長打力、平均以上の内野守備を兼ね備え、2026年のワールドシリーズ復帰を目指すトロントのスター選手となる可能性を秘めている」と激賞した。
一方で「スポーティングニュース」は「岡本はオプトアウトの選択肢がない。これは大物選手の契約では珍しいことであり、非常に重要なことだ」と契約条件について指摘。その上で「ブルージェイズの一連の動向は、彼らが優勝争いにどれほど真剣に取り組んでいるかを示している」とも続け、同球団が岡本に懸ける〝本気度〟の強さを伝えた。
選球眼が良くコンタクト率の高い打者が並ぶブルージェイズの強力打線に名を連ねても、決して引けを取らない。それこそが岡本のストロングポイントだ。ちなみにブルージェイズには過去日本人8人が在籍しており、岡本は史上9人目となる。日本人野手に限れば加藤豪将、川崎宗則、青木宣親に続いて4人目。ポスティングシステムでNPBからブルージェイズ入りしたのは、同じ巨人の投手・山口俊に次いで2人目だ。だが打者に絞ると、岡本はブルージェイズがNPBから史上初めて直接獲得した日本人野手となる。
振り返ればG主砲の大先輩・松井秀喜氏も2002年オフ、海外FA権を行使して同じア・リーグ東地区のヤンキースへ移籍し、数々の伝説を築き上げた。大きな期待がかかる岡本もブルージェイズを代表する日本人選手として、トロントの球団史に名を残すかもしれない。












