阪神のドラフト3位ルーキー・岡城快生外野手(22=筑波大)に太鼓判だ。

 岡城は岡山一高から一般入試で同大に入学した頭脳派で、野球は走攻守の三拍子がそろったホープ。将来楽しみな若武者を育てた一人が動作解析の第一人者としても知られる同大野球部監督の川村卓准教授(55)だ。川村准教授はコーチング学博士でもあり、ソフトバンク元監督の工藤氏やロッテ前監督の吉井氏にコーチング論を伝え、佐々木朗希投手(24=ドジャース)を直接指導した経験も持つ。

 そんな川村准教授は、入学当時の岡城について「身長があったので、ヒョロッとしていましたね」と振り返る。過酷な受験勉強の影響で筋力、体力ともに落ちていた状態だったという。

 それでも恩師のアドバイスを受けながら食トレやウエートトレーニングに没頭し、体重は10キロ以上も増加した。

「本人は野菜嫌いだと聞いてたので『ちゃんと食べなきゃダメだぞ』と伝えていましたね(笑い)。でも、体が大きくなるにつれてプレーもどんどん良くなっていきました」(川村准教授)

 さらに岡城は川村准教授の下でデータ解析機器のラプソード、ドジャース・大谷も使用しているブラストモーションを活用し、打球速度やスイングスピード、軌道などを細かく数値化した。川村准教授によると「こっちから付けろと言って付ける子も少ないんですけど、岡城はとにかくいつも(機材を)付けていましたね」という。

 分析の中で浮かび上がった課題が内角への対応だった。川村准教授はスイング動作を確認しながら改善策を伝授し、二人三脚で技術向上を図ってきた。普段は陽気でいじられキャラの岡城だけに、「パッと見はそんなタイプに見えないですが…」と前置きしつつ「理解力があって真面目で素直。そのあたりがいい方に出たんじゃないかと思いますし、課題をもって取り組んでくれました」とうなずいた。

 熱心な取り組みを武器にプロへの道を切り開いた教え子。恩師は「伸びしろがいっぱいある状態。いろんな先輩や指導を受けながら成長してほしいですし。足が彼の一番のセールスポイントなので、そこを生かした三拍子そろった選手になってほしいですね」とエールを送った。

 動作解析のプロからも期待を受ける岡城。大学4年間で積み上げた土台を生かし、ルーキーイヤーの目標とする「1番・中堅」の座を奪いにいく。