獣神サンダー・ライガーが、新日本プロレスの2026年1月4日東京ドーム大会の注目カードを予想した。2回目となる今回は、2021年東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフアロンのプロレスデビュー戦を徹底解説する。NEVER無差別級王者EVILとのタイトルマッチの行方は――。
【ライガーが語る獣神激論(特別編2)】棚橋(弘至)選手の引退試合( vs オカダ・カズチカ)が行われる今大会において、大きな注目を集めているのがウルフ選手のプロレスデビュー戦ですね。僕の見方だと、この試合はEVIL選手の選手生命に関わってくるんじゃないかとすら思ってるんですよ。
なぜかと言うと、相手が柔道で金メダルを取ろうが何をしようが、プロレスは素人ですよ。ルールも何もかもが違う。ウルフ選手がプロレス転向を表明してから約半年かな。確かに柔道のベースはあるかもしれないけど、プロレスにはロープブレークもあれば、4カウントまでなら反則も許される。セコンドの介入も考えられるわけですよ、特にEVIL選手の戦い方を考えた場合はね。
これだけ多種多様なものがある中で、EVIL選手が負けたら「おいおい」ってなってしまうし、これは大変なことだよ。今までのキャリアが全否定される危機と言ってもいい。これをEVIL選手がどう思っているのか…逆に考えればウルフ選手は楽よ。今まで教わったプロレスの技術と、柔道で培ってきたものをシンプルにぶつけるだけだもん。
でも、EVIL選手は勝たなきゃいけないよね。そうじゃないと、EVILというレスラーの戦い方はなんなのかとなってしまう。プレッシャーとしてはEVIL選手の方が断然大きいよね。相手はデビュー戦だし、気を抜いたら大変なしっぺ返しをくらうんだから、用心していかないとね。
ウルフ選手としては変な作戦はいらないし、持っているものをぶつけていくだけだよね。ウルフ選手はとにかく姿勢がいいよ。道場に行った時にコーチや道場生に話を聞くんだけど、とにかく素直に人の言うことを聞くと。ものすごく謙虚なんだって。柔道の金メダリストが周囲の意見を素直に聞いて、練習に取り入れてる…これはなかなかできないことだよ。
テレビ番組に出演する姿もよく見るけど、とにかく頭の回転が速い。コメントも面白いし、的を射ているし。(アントニオ)猪木さんが言っていた「バカじゃプロレスラーは務まらない」ってことを彼は体現してくれている。これ以上、他に何がいるのかって、何もないじゃんって思っちゃうよね(笑い)。金の卵どころの騒ぎじゃないかもよ。
これでもしデビュー戦でタイトルを取ろうものなら、棚橋弘至という太陽が消えてなくなる大会で、ウルフアロンという新しい太陽が輝くよ。新世代の中で飛び抜けた存在がなかなか出てこられない中で、ウルフアロンが突き抜けるところまである。プロレスの神様はウルフアロンを選ぶのか、それともEVILを選ぶのか…これは注目の試合になると思いますね。













