新旧キャプテンの違いは…。巨人は岸田行倫捕手(29)が第21代主将に就任し、2年ぶりのリーグ優勝に向けて新たなスタートを切っている。

 今季は「全員がキャプテンの自覚を持つ」との狙いから主将制度が廃止された。岡本和真内野手(29)が2024年シーズン限りで退任して以来の復活となるが、岸田はどんな新風を吹き込むのか。岡本は主将に就任した当初、理想像を聞かれて「ないです。だってやったことないもん。偉そうなこと言えないので自分のことを自分でしっかり頑張りたい」と答えた自由人キャラだった。2年間務めた後でさえ「(門脇)誠がやればいいと思っています」とリーダーの役割には無頓着で、人前に立って何かを説くよりは背中で示すスタイルだった。

 それでも視野は広く仲間思い。22年に新人王に輝いた大勢にはねだられるまでもなく高級ブランドのスーツを贈り、中山が初打点や初めてヒーローになった際にも「礼都。足、何センチやねん。同じやからあげるわ」と独特の言い回しで靴をプレゼントするなど、さりげない気遣いも見せていた。

 一方の岸田は就任発表時に「プレーするのは選手なので、選手同士で言い合った方が絶対にいいと思うんですよ」と語り「選手だけのミーティングも大事だと思いますし、自分なりに考えを持った中で発言していきたい」と意気込んでいる。

 一時期「鼻息プンプン」というワードを多用していたことから、チーム内からは「岸田が主将ならジャイアンツは〝鼻息が荒いチーム〟になる」とのユニークな声も上がる。投手の一人も「意見をあいまいにせず『ここはこうでいいと思う』って言い切ってくれる人。だから監督に指名されたんだろうなと思います」と納得の表情だ。

 岸田は毎日のようにジャイアンツ球場で自主トレ中。居合わせた選手の中には「キャプテンになったことを意識してなのか、前よりももっと僕たちと会話しようとしている気がします」と変化を感じ取る声もあった。対話型の〝鼻息プンプン主将〟は岡本とは対照的なリーダーになりそうだ。