フィギュアスケート女子で2022年北京五輪銅メダルの坂本花織(シスメックス)は〝開き直りの境地〟にたどり着いた。

 今月上旬のグランプリ(GP)ファイナル(愛知・IGアリーナ)では銅メダルを獲得したが、ショートプログラム(SP)ではミスが目立って5位発進だった。26年ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会を兼ねた全日本選手権(19日開幕、東京・国立代々木競技場)に向けては「ファイナルでは自分が予想してない失敗があった。SPでもフリーでも失敗した時のリカバリーの練習を今まで以上に意識した」という。

 ただ、リカバリーの練習は思うようにハマらなかった。一連の流れを通じて「ノーミス」のすばらしさを改めて実感。「ノーミスの演技をすれば(リカバリーのことを)考えなくて済む。ノーミスできるように練習してきた」と完璧を追い求めてきた。

 今季限りで現役を退く坂本にとって、今回が最後の全日本選手権となる。「楽しみは5%、不安が45%、緊張が50%くらい。どんな出来になるか不安だけど、ベストな演技ができるようにしたい。国内での試合は多分これが最後になると思うので、一分、一秒たりとも惜しみなく見てもらえるようにやるだけ」と気合十分。5連覇を達成し、最高の形で五輪を迎えてみせる。