米国・WWEのレジェンドで、13日(日本時間14日)の「サタデーナイツ・メインイベント」(ワシントンDC)で引退するジョン・シナ(48)に、まさかのエールが送られた。
シナは引退試合で元世界ヘビー級王者の〝皇帝〟グンターと激突する。グンターは「倒すだけじゃ足りん。前代未聞のことをやったる」と宣言。自身のインスタグラムにも「ジョン・シナがギブアップするぞ」とポストして、「ネバーギブアップ」を信条としてきたシナをタップさせると予告した。
一方、その関節技でシナに意外なメッセージを送ったのが米国・AEWのAEW世界王者サモア・ジョー(46)だ。10日(日本時間11日)に放送された「DYNAMITE」ではエディ・キングストンの挑戦を受けたが、試合途中でシナの得意技でもあるSTFでキングストンを締め上げた。続けてSTFを仕掛けながら顔面のロックを自ら解き、カメラ目線のまま右手で何と敬礼ポーズを取ったのだ。
日本で敬礼ポーズと言えばミスターIWGP・永田裕志の代名詞だが、米マット界ではシナの十八番パフォーマンス。これに米プロレス情報サイト「WrestlePurists」は公式Xで、「サモア・ジョーがSTFと敬礼でジョン・シナに敬意を表す」と、ライバル団体の最高峰王者が見せた意外な行動を伝えた。
さすがにAEWの実況陣は一切触れなかったが、SNS上では「素晴らしい場面だった」「会場はマジに爆発寸前だったよ」「団体やプロレスそのものを超えるレスラーはいるんだ」などの声が上がり、反響は大きかった。まして両団体はファンも含めてピリピリし合っているだけに、反撃覚悟で技を解いてまでシナにエールを送ったジョーの姿勢がたたえられた。
WWEの公式サイトによると、シナとジョーはキャリア初期の2000年代初頭から親交があった。当時傘下にあったWWEの育成団体で、カリフォルニア州を拠点とした「UPW」ではリング上で戦い、リング外ではトレーニングをともにした。プライベートでもシナは、ジョーの母親が作ったサモア風バーベキューに舌鼓を打っていたという。
シナは引退ロードの一貫として今年10月に宿敵AJスタイルズと対戦し名勝負を繰り広げた。かつてのライバルたちの必殺技を繰り出したが、ジョーのコキーナクラッチ(スリーパーホールド)も決めてみせた。2人と因縁のあるジョーは「CBSスポーツ」の取材に「本当に素晴らしいこと。2人には揺るぎない敬意を抱いている」といい「彼らの重要な瞬間に俺のことを考えてくれたのは、光栄だった」と感謝の言葉を述べていた。
ジョーがWWEに参戦した際にシナとライバル関係になることはなかったものの、シナからの敬意にジョーもSTFと敬礼で応えた格好。シナの存在感は団体の枠組みなどはるかに超えている。












