プロフィギュアスケーターの鈴木明子さん(40)、織田信成さん(38)、本郷理華さん(29)が10日、名古屋市内のクリスマスイベントに参加。約2か月後に迫った2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪で日本勢金の可能性について触れた。

 この日、名古屋プリンスホテルスカイタワーで「天空のクリスマスツリー点灯式」が行われた。織田さんが考案したというポーズでスイッチを押し、約5メートルの銀盤を思わせる美しいツリーの灯をともした。

 サンタ帽をかぶりすっかりクリスマスムードの3人だったが、実はあまりはじけた思い出はない。常に全日本選手権とかぶっていたからだ。特に今年のように五輪代表最終選考会となる場合、その重圧は半端ではなかったといい、織田さんは「僕は全日本があまり得意ではなかったので…。クリスマスの装飾とか見ると、ちょっとプレッシャーで吐きそうになってた」。よみがえった感覚に頭を押さえた姿に、鈴木さんと本郷さんもうなずきながら笑い声をあげた。

 6日に競技終了したGPファイナルでは男子シングルで鍵山優真が2位、佐藤駿が3位となり、女子は中井亜美が2位、坂本花織が3位に入った。日本勢が活躍した一方で、優勝は女子が世界女王のアリサ・リュウ、男子はフリーで史上初めて6種類7本の4回転ジャンプを成功させた〝超異次元〟イリア・マリニンと2人の米国選手がさらった。ペアでは三浦璃来・木原龍一の〝りくりゅう〟ペアが3年ぶり2度目の頂点に立ったが、果たして五輪本番で日本勢は金メダルに手が届くのだろうか。

 この質問に鈴木さんは「可能性は十分にあると思っています」と即答した。「(誰が選ばれても)女子は本当に取れる可能性はあります。でも一番近いのはペアですよね。ペアでメダルを取れば日本にとって史上初なので、その歴史的瞬間がこのオリンピックであったらいいと思います」と語る。織田さんは精神的な強さが重要だと訴えた。「五輪シーズン特に大事なのが、自分らしさを出すこと。難易度の高い技というのも大切ですが、自分の良さをどこまで表現できるか。一番輝く瞬間を多く生み出している選手がやはり強いんじゃないかと思います」。

 冬季五輪の最終選考会となる全日本選手権は、19日~21日に東京・代々木競技場で行われる。