スターへの階段を駆け上がる――。フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(愛知・IGアリーナ)で、ペアの〝りくりゅう〟こと三浦璃来(23)、木原龍一組(33=ともに木下グループ)は、今季世界最高の合計225・21点で3年ぶり2度目の優勝。2026年ミラノ・コルティナ五輪の前哨戦で存在感を示したが、リンク外でも関心が高まっている。

 19年夏のトライアウトで運命的な出会いを果たし、カップル結成に至った名古屋の地でタイトルを奪取。7日には一夜明け取材に応じ、三浦は「今季やってきたことは本当に間違っていなかったと、再確認できた試合だった」、木原は「一つひとつ完璧ではなかったけど、しっかりといい成績で終えることができた」と手応えを語り、エキシビションでは「Can’t Stop the Feeling」を華麗に舞った。

 世界の舞台で躍動を続ける〝りくりゅう〟は、1日発売の「家庭画報1月号」(世界文化社)で特集が組まれたばかり。前回23年の特集はカップル競技の企画として、アイスダンスで活躍した〝かなだい〟こと村元哉中さん、高橋大輔さん組との合同企画。しかし、今回は〝りくりゅう〟単体で12ページにわたって掲載されており、注目度の大きさをうかがわせる。

 同企画の担当者は取材に対し「お2人は明るいキャラクターで、周りの人を幸せにするオーラがあるとチーム内で話していた」と明かす。その上で「今までのカップルスケーターにはないオーラを持っているのと、ミラノ五輪イヤーの新年号なので、メダルに期待がかかる選手ということで登場していただいた」と起用の経緯を説明した。

「家庭画報」の特集で着物姿を披露した三浦璃来(右)と木原龍一(撮影・鍋島徳恭)
「家庭画報」の特集で着物姿を披露した三浦璃来(右)と木原龍一(撮影・鍋島徳恭)

 SNSの反応は通常時の約10倍で、特に着物姿で京都・石清水八幡宮を参拝する姿が話題になっているという。「ちょうど16年1月号で羽生結弦さんが着物を着て撮影した際に、ものすごい反響があった。アスリートが着物を着て撮影する機会はなかなかないだろうし、18年1月号では宇野昌磨さんも着物を着て撮影して、それもすごい反響があった。フィギュアファンにとって、スケーターが家庭画報で着物を着て撮影することはちょっと特別なシリーズになっているのでは」と反響の要因を分析した。

家庭画報1月号表紙
家庭画報1月号表紙

 22年北京五輪は7位。一歩ずつ壁を打ち破り、ミラノ・コルティナ五輪は金メダル候補に浮上した。「私たちには伸びしろがある」と三浦。日本ペア初の五輪表彰台、頂点取りが現実味を帯びてきた。