〝4回転の神〟のモチベーションは世界が知る日本人スケーターだった。フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル最終日(6日、愛知・IGアリーナ)、男子フリーは世界選手権2連覇中のイリア・マリニン(米国)が、自身のフリー歴代最高を更新する238・24点をマーク。合計332・29点で3連覇を達成した。
圧巻の演技で会場の視線を一身に集めた。クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)など、6種7本の4回転ジャンプを全て着氷。「安全策でいく選択肢もあったけど、なぜGPファイナルに参加しているかを考えた時に、新しいことを試すことが五輪シーズンなので重要だと考えた」と攻めの構成を組んだ理由を明かした上で「さらなる向上を目指して、みなさんにいいものを見せるために努力したい」と誓いを立てた。
異次元のパフォーマンスで子供たちに夢を届ける立場となったマリニン。演技後の取材で「あなたにインスピレーションを与えた選手は?」との質問が飛ぶと、迷いなくこう答えた。「間違いなく羽生結弦さんです。私にとってアイドルのような存在で、本当に刺激的な存在。クワッドアクセルに挑戦したのも、世界記録を破りたいと思ったのも彼がいたから」
常に挑戦を続ける羽生の背中を追いかけてきたからこそ、マリニンも高みを見据え続けている。「私は自分の考え方を貫き、どんな状況でもベストを尽くさなければならない」。2026年ミラノ・コルティナ五輪金メダルへ、世界王者はさらなる進化を目指す構えだ。














