女子プロレス「スターダム」の〝妖精〟なつぽい(30)が、親友・Sareee(29)との両国決戦(29日、両国国技館)に向け燃えている。

 8日の後楽園大会での6人タッグマッチでなつぽいがSareeeに初勝利し一騎打ちを要求。Sareeeも快諾し両国大会でのスペシャルシングルマッチが決定した。一夜明け取材に応じたなつぽいは「Sareeeから3カウントを取るって、デビューして10年間で初めてで。今の自分にとってどんなベルトに挑戦するよりも、Sareeeの首を取るっていうことが必要なこと。殻を破るチャンスだと思ってます」と意気込んだ。

Sareee(右端)から直接フォールを奪い、勝ち誇るなつぽい
Sareee(右端)から直接フォールを奪い、勝ち誇るなつぽい

 Sareeeとはアクトレスガールズ時代にディアナへの出稽古で練習をともにした以来、プライベートでも仲のいい親友。特別な存在だからこそ「超えたい」と思ったことがなかったと明かす。「親友すぎてSareeeを本気で倒したいと思ったことがなかったし、(Sareeeが)女子プロレス大賞を取った時も、IWGP女子を取った時も悔しいよりもうれしいが勝っていた」と振り返る。

 この心境に変化が表れたのは、11月に行われたSareeeの自主興行でのタッグマッチで対戦したことだった。「今年はデビュー10周年興行もやったりいろんなことをしたけど、プロレス面では一番苦しい1年だった。正直このままなんとなく試合をしてプロレス人生終わっていくんだろうなって諦めた時期もあったんです。でもあの時Sareeeと試合をして、白いベルトの時みたいな『プロレスが本気で楽しい』って思える感情にさせてもらった。この勢いを落としたくないんです。今、Sareeeを超えないと、自分の中でももう一個成長できないし、今この壁を壊さないと意味がないんです」と熱弁を振るう。

 過去に親友から「スターダムには戦いがない」と批判されたこともあった。再び立ち上がった妖精は「いろいろ言われてましたけど、そういうものも全部ひっくるめて私が戦いを見せます。ベルトとか賞とか関係ない。それを上回る戦いを見せる」と強いまなざしで語った。