ソフトバンクの新入団会見が8日、福岡市内で行われ、ドラフト2位の最速152キロ右腕・稲川竜汰投手(21=九州共立大)が、背番号「13」を背負ってプロの舞台に立つ覚悟を語った。

 13番は九州共立大OBで元ホークスの高橋秀聡氏がつけていた番号で、「すごくうれしい。高橋さんの思いも背負いたい」と誇らしげに話した。「ユニホームを着て、ほんとにプロ野球選手になった実感が湧きました」と気を引き締めた。

 投球スタイルは、真っすぐとカーブを軸に淡々と投げ込むタイプ。「球種が足りないので落ちるボールを覚えたい」と課題を掲げ、その理想形として守護神・杉山のフォークを挙げた。「空振りが取れる。ああいうボールを投げたい」と目を輝かせる。

 さらにモイネロ崇拝も公言。「モイネロ投手の縦に割れるカーブの投げ方を聞いてみたい」と憧れを隠さず、プロ入り後の成長ビジョンは明確だ。

 山口県出身で、高校、大学と福岡で過ごした。「また福岡で野球ができるのがうれしい。福岡をもっと知って、この地で勝負したい」と前向き。大学最終学年で味わった敗戦も糧にし、「調子が悪くても制球を乱さない強さが必要だと学んだ」と自己分析する。マウンド度胸には自信があり、「緊張はするけど、投げれば楽しくなるタイプ」と笑顔を見せた。

 前日のウエルカムパーティーでは王会長や城島CEO、小久保監督と初対面。「テレビでずっと見てきた方たちが目の前にいて驚きました。1日でも早く一軍で投げられるようにと言われた」と気合が入った様子だった。

 最後は力強い決意で締めた。「まずは開幕一軍。最終的には新人王を取れるように頑張りたい」。モイネロの技術に学び、守護神・杉山のフォークを理想に掲げる背番号13の新戦力が、福岡のマウンドで存在感を示す日は近い。