ロベルト・スアレス投手(34=パドレスFA)の獲得レースがストーブリーグ戦線で本格化する中、ここにきてドジャースの〝本気モード〟もさらに加速している。複数の米主要メディアは既にドジャースがスアレス獲りに強い興味を示していると伝えているが、米メジャー移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」も4日(日本時間5日)の報道で追随。ドジャースがベテランの域に入っているスアレスに異例の高額契約を用意し、水面下で動き始めていると詳報した。

 同サイトによれば、ドジャースは今オフ「ハイレバレッジ枠」を最優先補強ポイントに設定。35歳を迎える右腕は年齢的に長期契約を要求しにくい一方、実力は球界屈指。今季は自己最多となる69回2/3を投げ、防御率2・97、40セーブ。過去2年の通算セーブ数76は、メジャー最多という圧倒的実績を誇る。

 スアレスの平均球速は98・6マイル(約154キロ)、左打者をえぐるチェンジアップは破壊力抜群。四球率も今季キャリア最低の5・9%まで改善されており、年齢以外に死角はほぼない。

 注目すべきは契約条件だ。同サイトは「ドジャースは3年4800万ドル(約74億円)を用意する」と指摘。35歳のリリーフが3年契約を手にする例はMLB過去10年でわずか2件しかない。8桁年俸での3年契約となれば、元ヤンキースのレジェンド守護神マリアノ・リベラ以来の〝歴史的ディール〟となる。

 ドジャースがここまで強気に出る背景には、ブルペンの緊急性がある。スコット、トライネンには不安定さが残り、ノンテンダー扱いながら再契約も見込まれるフィリップスもトミー・ジョン手術で来季の長期欠場が確実。内部調整だけでは到底3連覇争いに耐えられない状況だ。

 しかもFA市場のトップはエドウィン・ディアス投手(31=メッツFA)で、要求額は1億ドル級ともっぱら。次点候補のピート・フェアバンクス投手(31=レイズFA)も争奪激化必至と見られる中、スアレスへの注力度が跳ね上がるのは当然だ。

 スアレスが〝西海岸の帝国〟の「最優先ターゲット」に――。複数の米有力メディアが相次いで報じ始めたことで、スアレス争奪戦はいよいよ佳境に入っているという証なのか。いずれにせよ、ドジャースの本気度は最大級に高まっている。