巨人・坂本勇人内野手(36)は、1日に都内で行われたプレミアムトークショーに登壇した。
今季は62試合に出場。しかしながら代打として途中出場する機会が多く、先発出場は昨季の101試合から74試合も減って27試合にとどまった。主要3部門の打撃成績も154打数32安打で打率2割8厘、3本塁打、22打点。集まったファンを前に「僕自身、一番ふがいないシーズンだった。個人としてもチームとしても残念だったなっていうふうに思います」と悔しさをにじませた。
来季は節目のプロ20年目。だがチーム内では若手が次々と頭角を現しているだけに、出場機会はさらに減る可能性もある。それでも坂本が「貴重な存在」であることに変わりはない。2年ぶりのリーグVと2012年以来の日本一奪回を目指す巨人にとって36歳のベテランは、自らの経験談を一人でも多くの選手に伝授する〝Gの闘魂伝道師〟としてチーム全体を鼓舞する役割を担うことが強く求められている。
チーム関係者も「坂本のカリスマ性は巨人の生え抜き選手の中でも断トツ。ベンチに坂本がいるかいないかで、士気の上がり具合も全く違った」と証言し、引き続き来季も背番号6の強烈な存在感に期待を寄せている。
実際に今季もこんなことがあった。今年5月に主砲・岡本が試合中のアクシデントで左ヒジの靭帯を損傷し、戦線から長期離脱。チームには落胆ムードが漂っていたが、坂本は今季限りで現役を引退した長野久義氏(40)との〝サカチョーコンビ〟で嫌な空気を見事にガラリと変えていた。
「チョーさん(長野)が『俺は第75代目4番だよ!』と言ったあと、それに続いて(坂本)勇人が『俺は82代目の4番ですよ!』と軽快に話していたんです。その瞬間、チームの緊張感が一気に解けて他の選手もリラックスしていましたよ」(前出関係者)
岡本という大黒柱が不在となったことで、それまではチーム内に「代役4番」にプレッシャーを感じる重苦しい雰囲気が浸透しつつあったという。「何げなくメディアの報道などで『巨人の歴代4番』を目にするからか、無意識のうちに『4番』に関するイメージが固い選手も多かった」(同関係者)が、それも坂本が長野氏との絶妙な〝あうんの呼吸〟を発揮することで見事に完全払拭させていたのだ。
長野氏が現役生活にピリオドを打ち〝サカチョー〟はコンビ解散。来季から坂本ひとりに託されるグラウンド外での伝道師的な役割は、ますます大きくなりそうだ。












