新日本プロレス30日秋田大会の「ワールドタッグリーグ」Bブロック公式戦で、棚橋弘至(49)、エル・ファンタズモ(39)組がザック・セイバーJr.(38)、大岩陵平(27)組から初勝利を挙げた。

 ザックの執ような左腕攻めに苦戦を強いられた棚橋は、大岩をテキサスクローバーホールドに捕獲して反撃に転じる。しかし、これを変型ハーフボストンに切り返され、再び猛攻にさらされた。

 大岩のジャーマンからのザックのジャックナイフエビ固めは意地でキックアウト。さらにザックのネックツイストと大岩のダイビングボディープレス同時発射もカウント2で返し、勝利への執念をのぞかせた。

ファンタズモ(右奥)とテキサスクローバーの「共演」も見せた棚橋弘至
ファンタズモ(右奥)とテキサスクローバーの「共演」も見せた棚橋弘至

 大岩の強烈なラリアートを浴びてついに万事休すかと思われたが、これはファンタズモがサンダーキス,86でカット。サドンデスのアシストを受けた棚橋は、スリングブレイドで形勢逆転に成功する。最後はファンタズモのCRⅡから棚橋がハイフライフローを投下し、大逆転勝利を収めた。

 来年1月4日東京ドーム大会で引退を控える棚橋にとって、この日は東北での最後の試合となった。メインイベントを勝利で飾ると、会場からは大声援が巻き起こり棚橋も男泣き。「泣くのはまだ早いな」と涙を吹くと「まだまだ新日本プロレスは止まりませんから。1月4日、東京ドームで待っています。俺には夢があるんです。新日本とUインターの対抗戦、アントニオ猪木さんの引退興行に負けないような、それを超えるくらいの超満員が見たいです!」とファンに来場を呼びかけた。

 最後はエアギターから「愛してま~す!」の大合唱で大会に幕。暗黒時代の新日本プロレスを建て直すべく、日本全国で叫び続けたその言葉が、秋田の地で最後に響き渡った。