米国・WWEのPLE「サバイバーシリーズ:ウォーゲームズ」(29日=日本時間30日、カリフォルニア州サンディエゴ)で、2週間後に引退を控えたジョン・シナ(48)が、まさかの連続でWWEインターコンチネンタル(IC)王座から陥落した。

 プロレス史上最多となる最高峰王座獲得17度のレジェンドは、12月13日(同14日)の「サタデーナイツ・メインイベント」(ワシントンDC)で引退試合を迎える。引退まで約1か月となった11月10日のロウでは、殿堂者レイ・ミステリオの〝不肖の息子〟ドミニク・ミステリオを破り、IC王座を初戴冠。これによりWWE男子のグランドスラムを達成した。

 最後のPLE出場となったこの日は前王者ドミニクとのリターンマッチに臨んだが、進境著しいドムは故エディ・ゲレロ譲りの〝ズルしていただき〟戦法を駆使してシナを揺さぶる。前回ロウでライバルのペンタがソロ・シコア戦の最中に肩を脱臼したことを逆手に取り、場外での脱臼場面を再現。会場が騒然となる中で、セコンドのラケル・ロドリゲス&ロクサーヌ・ペレスがシナに襲い掛かった。もちろん脱臼はうそ八百で、ドムはしれっとリングに戻って猛攻を仕掛ける。

ドミニク・ミステリオをSTF-Uで締め上げるジョン・シナ(上)©WWE
ドミニク・ミステリオをSTF-Uで締め上げるジョン・シナ(上)©WWE

 シナはSTF―Uで逆襲に出るが、ドムのシューズが脱げて関節技から逃れられてしまう。シナのタックルが誤爆してレフェリー不在となると、「ザ・ジャッジメント・デイ」でドムの仲間、フィン・ベイラーとJDマクダナがすかさず乱入。シナを攻撃するも、レジェンドは2人まとめてファイヤーマンズキャリーの体勢で担ぎ上げ、AAで叩きつけた。48歳とは思えない驚異のパワーを見せつけ、ドムのベルト攻撃をかわして再びAAでぶん投げてみせた。

 王座防衛の好機が訪れたとき、テーマ曲が鳴ってドムのパートナー、リブ・モーガンがサプライズ登場。6月のカイリ・セイン戦で右肩を負傷し欠場して以来、実に5か月ぶりの復帰となった。リブは〝恋人〟のドムに張り手を見舞うが、よく見ると当てていない。死角で見えなかったシナに、リブは抱き着き〝求愛〟するが…もちろんこれもうそ八百だ。

 シナはリブから強烈な急所蹴りをくらってロープにダウン。続けてドムの回転キック・619から、リブにICベルトで殴打されて大の字になる。最後は故エディ・ゲレロの必殺技フロッグスプラッシュで3カウントとベルトを奪われた。

「王者として引退」とならず、さすがのシナも試合後にがっくり。28歳のドミニクにIC王座を奪回され、世代交代を許した格好だが、同大会を生中継した「ABEMA PPV」日本語実況でゲスト解説したノアの丸藤正道は「試合終わってのシナの顔が、どこか何か、納得しているような表情がうかがえる」と指摘していた。