常勝への渇望だ──。ソフトバンクの孫正義オーナー(68)が27日に福岡市内のホテルで行われた球団スポンサーパーティーにビデオメッセージを寄せた。5年ぶりの日本一奪取に喜びの声を送るとともに、鷹の総帥が見据えたのはさらなる高みだった。
昨年の同パーティーでは「やる以上は日本シリーズで勝たないと、何か胸のつかえが取れない気がします」と悔しさを口にしていた孫オーナー。今年はその屈辱を晴らしたこともあり「本当にうれしいです。5年ぶりに日本一になりました。リーグ優勝は2年連続。小久保監督は素晴らしい」と絶え間なく称賛の言葉を並べた。
今年で球団名に「ソフトバンク」の文字が加わり20年。孫オーナーは「20年間の中でシーズン優勝が8回、日本一も20分の8ってなかなかいい確率ですよね」と球団の栄光の軌跡を振り返った。
その一方で「半分、10回勝ってないというのは心残りですけど」とポツリ。その後すぐに「ぜいたくですね。日本に(パ・リーグで)6チーム、(全体で)12チームあるわけですからね。20年のうちに8回というのはやっぱり大したものです」と語ったものの、世界一を目指すチームのトップの胸中が垣間見えた瞬間だった。
直近20年間での日本一8回は12球団でもダントツの数字。次点は巨人、日本ハムの2回で、ホークスはすでに球界の常勝軍団とも言える存在だ。それでも現状に満足することなくさらなる高みを目指す。普段はグラウンドレベルにはいなくとも誰よりも強い熱を帯びた総帥の言葉に、選手の一人は「オーナーの立場でありながら勝つことにあれだけの熱を持っている。満足することなく次を見据えられているからこそ、選手も慢心することなく強いチームになるのだと思う」と感嘆の声を上げた。
「もう一度心を新たにして、まだまだ強いチーム、素晴らしいチームになれるよう頑張りたいと思います。ぜひこれからも皆さんよろしくお願いします」とあいさつを締めた孫オーナー。総帥の渇望を満たすほどの〝常勝軍団化〟へ、さらにまい進していく。












