日本ハムからFAで巨人に加入した松本剛外野手(32)が27日に都内のホテルで行われた入団会見に臨んだ。

 契約は2年総額2億5000万円。2022年に打率3割4分7厘を残し首位打者を獲得した松本は、同年に21盗塁、24年に20盗塁を記録するなど走塁面での技術も長けており、外野のレギュラーを固定できなかった今季の巨人においてノドから手が出るほど欲しかった戦力だった。

 子供のころから大のジャイアンツファンでもある松本は新たな背番号9のユニホームにそでを通すと、「ジャイアンツに入れるというのは夢にも思ってなかったこと。こういう形で実現して、素直に楽しみですし、早くユニホームを着て東京ドームでプレーしたいなという思いが強いですね」と笑顔を見せた。

 日本ハムでは選手会長も務めるなどそのリーダーシップも高く評価されているが、球界きっての〝ジェントルマン〟としても知られている。

 某年のシーズンオフ、戦力外通告を受けて退団が決まった公私ともに親交の深い後輩選手から、電話で報告を受けた時のこと。重苦しい空気が流れる中、松本はその場では多くは語らず、ただ一言「明日、一緒に温泉でも行こうか」と声をかけた。複雑な心境を抱えていた当事者の選手も、先輩との〝裸の付き合い〟を経て気持ちは晴れ、その後はセカンドステージで奮闘を続けている。

 細やかな気配りは後輩に対してだけではない。23年オフに矢野コーチの母校・国学院大で2人そろってトークイベントを行った際には、終了後に集まった報道陣の元へわざわざ出向いてあいさつ。「お忙しい中、来ていただいてありがとうございました。今後ともよろしくお願いします」と律義な一面を見せていた。

 常に他者の気持ちを考え、どんな時も気遣いを忘れない紳士な性格は、新天地でも新たな輝きを放つはずだ。

(金額は推定)