西武が19日、今井達也投手(27)のMLB移籍のためポスティングシステムの申請を行ったことを発表した。米東部時間19日午前8時(日本時間同日午後10時)から来年1月2日午後5時(同3日午前7時)まで全30球団と交渉可能となり、米国内でも即座に〝注目物件〟として扱われている。

 ヤンキースやブルージェイズ、メッツ、カブス、レッドソックスなど、さまざまな候補先が浮上する中で最も熱を帯びているのが、ジャイアンツだ。米メディア「ヘビー」は「〝今井獲得レース〟でジャイアンツが積極参戦」と報道。米専門局「MLBネットワーク」の敏腕記者ジョン・モロシ氏もジャイアンツを「有力候補の一つ」と指摘し、米専門サイト「ブリーチャーズ・リポート」に至ってはヤンキースら「東海岸の強豪球団」を抑えて大本命に据えた。

 多くの米メディアがジャイアンツを本命視する背景には、同球団の切実な先発投手事情がある。ローガン・ウェブ投手(29)、ロビー・レイ投手(34)を除けばローテは空白だらけ。今オフにFAとなったジャスティン・バーランダー投手(42)も流出濃厚で、即戦力エースが必須。そこへ今年、防御率1・92、178奪三振をたたき出した今井が「完璧にハマる」(前出のモロシ氏)と評価されている。

 さらに決定的だったのが、米老舗紙「ニューヨーク・タイムズ」傘下のスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の称賛だ。同サイトは記事内で「今井はティム・リンスカムにそっくり。風貌も投球スタイルも似ており〝ジャパニーズ・リンスカム〟だ」と、かつてジャイアンツで一世を風靡したレジェンドの名を挙げ、激賞している。

 リンスカムは2008、09年にサイ・ヤング賞を連続で受け「SFジャイアンツの象徴」となった伝説的エース。その〝再来〟とまで言われたことでサンフランシスコの熱が一気に高まり、市場でも大きな話題となっている。

 ジャイアンツは今井獲得へ万全の準備を整えており、球団運営部長のバスター・ポージー氏は今夏も日本でのスカウト視察を敢行。近年は日本人争奪戦でドジャースに敗れており「今度こそスターを取る」という強い意欲も後押ししている。

〝ジャパニーズ・リンスカム〟今井はどこへ向かうのか。ジャイアンツ本命説は今、最高潮に膨れ上がっている。