女子プロレス「スターダム」のワールド&STRONG女子王者・上谷沙弥(28)の勢いが止まらない。3日の大田区大会では同じ「H.A.T.E.(ヘイト)」に属する渡辺桃(25)を撃破。両王座の防衛に成功すると、試合後にはIWGP女子王者・朱里と、安納サオリからの挑戦を受諾した。令和の極悪女王は、年末年始の話題をかっさらうつもりだ。

 9月の後楽園大会でAZMからSTRONG女子王座を奪取した上谷は、今夏のシングルリーグ戦「5★STAR GP」覇者の渡辺を迎え撃った。同門対決となった2冠戦は両者が意地を張り合う激闘の末、上谷が旋回式スタークラッシャーを決めて3カウントを奪った。試合後は「渡辺桃とこの最高峰のベルトをかけて、最高の試合ができてよかった。今日は日ごろの感謝とたくさんの愛を込めて試合をした。それが桃にも伝わってたんじゃないかな」と不敵な笑みを浮かべた。

同門の渡辺桃(上)と激闘を繰り広げた上谷沙弥
同門の渡辺桃(上)と激闘を繰り広げた上谷沙弥

 さらに、挑戦を表明された安納とは12月29日の両国大会でのワールド王座戦、そしてIWGP女子王者の朱里とは来年1月4日新日本プロレス・東京ドーム大会でのIWGP女子&STRONG女子の2冠戦を受諾した。先日までは、新日本の東京ドーム大会ではワールド王座戦の開催を熱望していたが、朱里とのIWGP&STRONG2冠戦を承諾した理由をこう明かす。

「IWGPもSTRONGも新日本を象徴するベルトだからっていうのはあるけど、何か紫色の腐ったベルト(STRONG女子王座)を見ると(自身との敗者引退マッチで敗れた)中野たむを思い出すんだよ。アイツはドームで、5分で負けたからさ、中野たむの怨念みたいなのが『私もドームに連れてって』って言ってる気がして。中野たむを背負ってしまった以上、仕方ないから今回はドームにたむを連れていこうかなって」

 遠くを見つめつつ「朱里はスターダムでもプロレス界でも、強さはピカイチ。東京ドームっていう大舞台で女子プロレスの象徴にふさわしい試合はできるんじゃないかな」と意気込んだ。

安納サオリ(左)を「全然、魅力感じない」とコケにした上谷沙弥
安納サオリ(左)を「全然、魅力感じない」とコケにした上谷沙弥

 だが一方で、ワールド王座の挑戦を受ける安納の現在には、物足りなさを感じているという。上谷は「フリーでスターダムに参戦してた時は別格というか、スターダムの選手にはない色を見せてたけど、所属になってからは周りに遠慮して見えるし存在感がない。中野たむが引退してすぐ挑戦しに来るかなって思ってたのに、今さらって感じ」と分析。

「まあ、目障りなコズミック・エンジェルズぶっ潰して、いい年末を迎えられるんじゃないかな。このまま年末年始走り抜けて、来年もまだまだ沙弥さまの年にしたいと思ってる」と豪語した。

 令和の極悪女王がまだまだ女子プロレス界をけん引する。