新日本プロレスのIWGP GLOBALヘビー級王者の辻陽太(32)が、団体最高峰王座の改革を予告した。来年1月4日東京ドーム大会ではIWGP世界ヘビー級王者のKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=30)とのダブル王座戦が決定的。年間最大興行での頂上決戦に秘める決意とは――。

 辻は2日の岐阜大会で棚橋弘至の挑戦を退け初防衛に成功。メインで後藤洋央紀との一戦に勝利した竹下に挑戦を表明し、来年1・4ドームでのダブル王座戦が浮上した。大会から一夜明けた3日、取材に対し「自分の中では〝IWGPヘビーの復活〟というのが常にあるので。それをかなえるために必要なことをしたまでですね」と行動の真意を明かした。

 新日本の最高峰王座は2021年3月にIWGPヘビーとIWGPインターコンチネンタルの両王座が統一され、現在のIWGP世界王座となった。辻はかねて初代王者アントニオ猪木から始まる伝統のIWGPヘビーの復活を目指している。「1月にGLOBALを取った時から棚橋弘至の引退試合の前にタイトルマッチで戦わなきゃいけないと思っていました。辻陽太としてやるべきことをすべてかなえた上で、最終的にやらなきゃいけないことは何かを考えたら、IWGPヘビーの復活だと思うんです。そこにたどり着いたということですね」と言い切った。

 近年のIWGP世界王座のあり方への不満もある。最高峰王座にもかかわらず近年は興行のメインを他の試合に譲ることが多く、今年も4月米シカゴ大会、5月米カリフォルニア大会、6月名古屋大会で王座戦が事実上のセミとして開催された。

 来年1・4ドームも棚橋の引退試合が注目を集めており試合順は流動的だ。辻は「僕が団体のトップだったらIWGP世界ヘビー戦をメインにします。ただ現状のIWGP世界ヘビーの価値というのはどうなのかなと。だからこそ、僕がその価値を取り戻したい。IWGP本来の歴史を取り戻し、そこからさらに新たに始めていくということですね」と持論を展開。団体最高峰王座の価値向上を自らに義務付けた。

 竹下からは今回の試合へ向け「棚橋が引退して『日本のプロレス界、面白かったな』って思わせるだけじゃない。これからもっと面白くなるんちゃうかって、そう思わせなあかんぞ」と呼びかけられている。

 これに辻は「言ってることはその通りだと思います。ウルフアロンのデビュー戦もあるし、今回のドームはプロレスを世間にアピールするチャンス。ただすごいものを見せたいのはもちろん一緒ですけど、ベクトルは少し違うのかなと。僕はプロレスがすげえんじゃなくて、新日本プロレスがすげえんだということを見せつけないといけないと思ってます」とキッパリ。それぞれのベルト、そして信念をかけた戦いが東京ドームで実現する。