犬猿の2人がまさかの…。GLEAT3日の横浜大会で、プロレスリング・エボリューションを率いる〝暴走社長〟こと諏訪魔(48)がLIDET UWF世界王者の〝××スタイル〟こと中嶋勝彦(37)に完勝した。

 2023年11月に中嶋の全日本参戦に端を発した因縁を持つ2人。この日決着を付けるべく向き合うと、開始早々、顔面を蹴り合うなど敵意むき出しでやりあった。序盤、ペースを握ったのは中嶋だ。諏訪魔の巨体を支える左脚に攻撃の照準を定めると、ローキックやドラゴンスクリュー、さらに監獄固めと続けて悶絶させた。

コーナーで諏訪魔(左)の顔を踏みつける中嶋勝彦
コーナーで諏訪魔(左)の顔を踏みつける中嶋勝彦

 だが、諏訪魔も負けてはいない。約10分が経過したところで、ショートレンジラリアート4連発を雄たけびとともに叩き込んで吹き飛ばす。中嶋の反撃もはね飛ばすと、蹴り足を捕まえてそのままぶん投げて追い込んだ。

 その後、意地を見せる中嶋にブレーンバスターで投げられたが、ペースは譲らず。終盤には逆転を狙った中嶋のノーザンライトボムを踏ん張ると、岩石落としからラリアート、さらにとどめの岩石落としとつなぎ、文句なしの3カウントを奪った。

 試合後、諏訪魔は中嶋に歩み寄る。一度は中嶋に胸板を押し返されたが、それでも諏訪魔は手を差し出す。すると激闘を通じて思うところあったのか、中嶋もこれに応じてガッチリ握手。さらに2人はリング上で何やら語り合うのだった。

ジャーマンスープレックスで中嶋勝彦(上)を投げる諏訪魔
ジャーマンスープレックスで中嶋勝彦(上)を投げる諏訪魔

 諏訪魔は「いやー…。中嶋勝彦ってのは、2004年、同期デビューだったんだよ。小さいけど、一発一発はやっぱ小さいけど重いな。なんかこう、佐々木(健介)さんの影がちらつくんだよな、俺には。闘魂っていうよりは、佐々木さんのことが見え隠れするんだよね。このもらったダメージからすると」と中嶋の師匠・佐々木健介を感じたという。

 それでも中嶋が掲げる〝××スタイル〟を「ただ、このままやり続けたら、それはテメエのオリジナルのものになると思うし。客が『ノー』って言うかもしれないし『何バカやってんだよ』って言われるかもしれねえけど、それはテメエが決めろよ、もう。俺がこんなに言ったって、あいつは曲げねえんだよ。頑固なんだろ。あとテメエでテメエのケツを拭けってことだよ。ただ、今日はなんかこう、闘魂っていうもんじゃなくて、オリジナルの中嶋勝彦っていうのは少し感じたかな」と話した。

 また、試合後の握手について「俺も握手したわけでさ。あの握手にはいろんな意味があるよ。それは今ここでは言い切れない。まあ2004年同期として、動くなら今しかねえぞと」と含みを持たせる。

 中嶋からはタッグ結成も希望されたが「アイツはね、いつも早いんだよな、そういうのが。そんなお前、一つの握手で『よしやるか』ってなるかよ。それがこれでお前この惨状だろ、お前。まずは身の回りを整理しろよ。(黒幕?の)ロジャーをなんとかしろ!」とした。

 一方の中嶋は「素直に。強かったよ。さすが全日本プロレスでやってきただけの男だよ。過去はいろいろあるかもしれないけど。今日は、諏訪魔とリング上で試合をしたことが俺の中で一番大きいかな。1つ、スッキリしたというかね」と負けてすがすがしい表情。

 そして「同じ2004年(デビューで)タッグを組んだら面白いんじゃねえかな。同じ年にこのプロレス界に生まれて、同じ時代を登ってきた俺たちで踏ん張らないと。エボ女かなんか知らないが、タッグを組んで試合するよりも、お前も動けるだろ。俺と組んで面白いことしていいんじゃないか」と呼びかけた。