新日本プロレス2日の岐阜大会で、棚橋弘至(48)がIWGP GLOBALヘビー級王者の辻陽太(32)に敗れ、ベルト奪取はならなかった。
来年1月4日東京ドーム大会で現役引退を控える棚橋は、最後の地元凱旋となる今大会でかつての付け人・辻との大一番に臨んだ。3742人札止めの大「棚橋」コールの後押しを受けて激闘を展開。掟破りのハイフライフローを回避し、掟破りのジーンブラスターを発射して攻勢に出る。
背中へのハイフライフローを決め、ハイフライアタックから正調ハイフライフローで勝負に出る。しかし、これを間一髪で回避されると、ジーンブラスターで反撃を許した。
追撃のジーンブラスターを首固めで切り返した棚橋は、何とかつてのライバル・中邑真輔の得意技ランドスライドを発射。ところが勝負を決めに出たハイフライフローをヒザで迎撃され、ついにジーンブラスターで力尽きた。
試合後のリング上で王者から「ずっとあなたの背中を追いかけてきた。そして今日初めてあなたに勝つことができた。俺はエースになるつもりはない。棚橋弘至になるつもりはない。俺はアンタの存在を超える。大丈夫だ。新日本プロレスは俺に任せておけ」と宣言されマイクを渡されると、学生時代の辻をプロレス界にスカウトした過去を振り返りつつ「辻、新日本プロレス、頼むな」とエール。
さらに「岐阜での試合が、今日これで最後になります。はあ…つらいことも苦しいこともあったけど、俺は岐阜出身を誇りに思うし、そして、プロレスラーになって良かったです。勝って言いたかったけど、最後に言わせてください。じゃあ最後に! 岐阜の皆さん、愛してま~す!」と代名詞のアピールを繰り出した。
さらに同郷の後輩Yuto―Iceから対戦要求も受けた棚橋だったが、この日の情報量はけた違いに多かった。試合後のバックステージに登場した外道からは「まだ引退試合の相手決まんないすか? じゃあ俺、用意しますよ。言ってください」と進言される。棚橋は「時間がないけど、引退試合の相手も近いうちに発表しないといけない。やることが多いね。ただ、こうして戦いたい選手が何人もいる。なんて恵まれたレスラーとしての生き方なんだろうと思うね」と語るにとどめた。
外道が用意するレスラーとなると、やはり〝あの男〟なのか…。100年に一人の逸材のラストマッチが風雲急を告げてきた。












