新日本プロレス11月2日岐阜大会でIWGP GLOBALヘビー級王者の辻陽太(32)に挑戦する棚橋弘至(48)が、永遠のライバル・中邑真輔(45=WWE)のエールを発奮材料にベルト奪取を誓った。自身がプロレス界にスカウトした辻との運命の王座戦を前に、WWE日本大会(17日、両国)で中邑が「愛してま~す!」とマイクアピール。棚橋が受け取った〝思い〟とは――。
来年1月4日東京ドーム大会での引退を控える棚橋は、地元凱旋となる岐阜大会でGLOBAL王座に挑戦する。大学生時代の辻と偶然出会った際には「君、ガタイいいね。プロレスラーにならないの?」と勧誘。かつての付け人でもある弟子との大一番へ「なんていい物語なんだろうと思いますね。僕自身が声をかけたので成功してほしいとは思ってましたけど、まさかこういう状況になるとは…まさに鶴の恩返しではなく、辻の恩返しだなと。でも僕は最後の最後まで一番を目指す男なので。全力で勝ちに行くし、〝白いベルト〟とは縁があるのでね」と闘志を燃やした。
負ければ現役最後のタイトルマッチとなる可能性が高い。今や新世代の旗手となった辻は引導を渡そうとしているが、棚橋にも師匠としての意地がある。「そういう平成初期的な終わり方もありますよ。僕はそれだと業界が尻すぼみになってしまうという思いがずっとあったので、必ず先輩を超えてやろうと思ってましたけどね。いざ自分がこういう立場になると、やっぱり負けたくねえなってなりますね」とニヤリ。逆に勝てば引退試合がタイトルマッチになる可能性も出てくるだけに「ムチャクチャ面白いじゃないですか。それこそ100年に一人ですよ」と目を輝かせた。
大きな刺激を受ける出来事もあった。WWE日本大会のリング上では、終生のライバルと呼ばれた中邑が「日本、愛してま~す!」と棚橋の代名詞を用いたマイクアピール。中邑は取材に「まあできる限りのことはしてるつもりですが、一寸先はハプニングです」とあえて師匠アントニオ猪木の言葉で意味深な〝謎かけ〟をしている。
さまざまな受け取り方ができるメッセージに棚橋は「猪木イズムですね。エールだと思ってますよ。同じ時代を生きたので『最後まで頑張ってください』というエールだと、しかと受け取りました。受け取った瞬間に、僕の体脂肪が燃え始めましたので。中邑ダイエットが始まりました」と奮起。「中邑は総合のジムとか、動ける練習をずっと続けてきたのが今の結果になってるのかなと思いますね。世界で活躍している中で僕の言葉を使ってくれたのは、中邑が僕を世界に連れて行ってくれたのかなって、うれしい気持ちもありましたね」と感慨深げな表情を浮かべた。
宿敵、そして盟友の思いに応えるためには、リング上の戦いで見せるしかない。棚橋の愛が、勝利の女神を振り向かせる。












