ソフトバンクが台湾プロ野球(CPBL)の味全ドラゴンズに所属する最速158キロ右腕・徐若熙投手(24)を今オフの最重要補強ターゲットに挙げていることが30日、分かった。台湾球界を代表する右腕を巡ってはかねて熱視線を送るドジャースを筆頭に、NPB複数球団が獲得に強い関心を示している。

 ソフトバンクは6月に編成トップの城島健司CBO(49)が渡台して現地視察。その試合で徐若熙は9回途中まで11奪三振、無四球、2失点(自責0)の好投を見せていた。その後も幹部クラスが異例の密着マークを継続。メジャー挑戦も視野に入れているとされる右腕の獲得調査を水面下で進めてきた。

 徐若熙は今季、海外移籍資格を取得し、29日にポスティング申請を済ませた世界的プロスペクトだ。シーズン序盤からメジャー10球団以上がスカウトを台湾に派遣。特にドジャースはシーズン最終盤まで登板試合を逐一チェックするなどラブコールを送り続けてきた。

 そんな中、NPB球団も9月末の登板試合に合わせて球団首脳が集結。日本ハム・栗山CBO、オリックス・福良GMとともにソフトバンクは永井智浩編成育成本部長が熱視線を送った。今季パ・リーグの上位3球団がそろい踏みする光景は、徐若熙の実力と将来性を物語っていた。徐若熙は今季19試合で5勝7敗、防御率2・05の好成績をマークした。

 ソフトバンクは来季が4年契約の2年目を迎える絶対エースのリバン・モイネロ投手(29)が来シーズンから外国人枠を外れて日本人扱いとなる。編成面でも徐若熙を迎え入れる態勢は整っている。また昨年国内FA権を取得し、3年契約が満了する有原航平投手(33)が米再挑戦を含めて移籍の可能性もあるだけに、流出に備え先発補強に動く必要性もある。

 世界的有望株の獲得競争において、近年はメジャーに一歩も引かない球団となったホークス。今回も日米争奪戦をリードしそうだ。