ドジャースの大谷翔平投手(31)は23日(日本時間24日)、敵地トロントで行われるブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第1戦の前日会見に臨んだ。世界一連覇への意気込み、2年前のFAで最終候補に残っていたブルージェイズへの思いなどを語った。メジャー7年目で初出場した昨年は左肩亜脱臼のため不本意な結果だった。「楽しみたい」「集中したい」をキーワードに投打二刀流で2年連続の頂点を目指すチームに貢献する。

 WS前日恒例のメディアデーの主役は今年も大谷だった。日米の大勢の報道陣に囲まれた。昨年はメジャー7年目で念願の世界一に輝いたが、個人的には悔いが残る。ヤンキースとのWS第2戦の7回二死から二盗に失敗し、左肩を亜脱臼。チームに帯同せずに一人でニューヨークへ移動した。19打数2安打と不発で終わった。

「(移動も含め)全てを味わったわけではないので、そこを含めて新たな挑戦かなと思います」
 対戦相手のブルージェイズは大谷がFAになった2023年オフ、移籍先の最終候補に残った“因縁”の相手だ。米有力記者が「大谷がトロントに向かっている」と自身のX(旧ツイッター)に投稿。一時は合意間近と報じるなど大騒ぎになった。移籍後初めて訪れた昨年4月26日からの3連戦では激しいブーイングを浴びた。

「前回もだいぶされましたけど、それをまた力に変えていこうかなと思います。それも含めて野球に対する愛じゃないかと思ってるので。素晴らしいファン層だなと思いますし、素晴らしい国民性というか、そこを含めて楽しみたいなと思ってます」

 それでも第1戦の初回に右翼の自軍ブルペンに放り込み、ロジャーズ・センターの観客を沈黙させた。その再現を狙うということだ。

 ブルージェイズについては「投手もブルペンを含めて総合力が高いチームだと思う。手ごわい相手だと思いますけど、自分たちの野球ができるように集中したい」と警戒。「まず先制点が一番、大きな流れの一つになるかなと思う。そういう意味では先頭打者でおそらくいくのではないかと思うので、まずは出塁することですね。その後のムーキー(ベッツ)にしっかりつなぐということが一番流れをつくることで大事かなと思う」とポイントを語った。

 第1戦の先発は新人右腕のイエサベージ。9月15日(同16日)メジャーデビューしたばかりだが、ポストシーズン(PS)では3試合に先発し2勝1敗、15回で22奪三振。

「まず、軌道というか投げ方も含めて独特ではあると思うので。それをどういうふうに自分の中で見えるかなっていうのが一番かなと思う。明日1打席目からそういう確認が大事かなと思います」と慎重姿勢。しかし、今季はブルワーズの怪物新人ミジオロウスキーと初対戦し、初回にいきなり本塁打を放っている。一振りで捉えることは十分可能だ。

 PSではここまで全て第1戦を制し、その勢いで突破した。第1戦の初回、大谷がこのPS3本目の先頭打者弾を放ち、1998~2000年のヤンキース以来となるWS連覇の流れをつくる。