短期決戦におけるリフレッシュタイムの重要性とは――。阪神は日本シリーズ(25日開幕)へ向け、20日に甲子園で一軍全体練習を行った。フリー打撃や投内連係に目を光らせた藤川球児監督(45)は「いい状態になりつつありますね。内容のある練習でした」と満足げに振り返った。

 相手はCSファイナルステージを勝ち上がったソフトバンクに決定。2年ぶりの頂点を目指す短期決戦のさなか、福岡での試合後の時間をどう過ごすか。チームを率いる火の玉監督が語ったのは、意外にも〝外食のススメ〟だった。「外に食べに行くのがダメなんじゃない、むしろすごく重要な時間なんです」(藤川監督)。

 福岡ではもつ鍋、とんこつラーメン…。遠征先の名物グルメも魅力のひとつだが、藤川監督が強調したのは戦った直後、気持ちの高ぶりをどうクールダウンさせるかという視点だった。「特に短期決戦ですから、試合が終わった直後は気持ちが高ぶっているので。その気持ちの高揚を落ち着ける時間が必要なんです」と言い切る。

 頂上決戦のビジターゲームは、多くがポストシーズンよりやや遅い午後6時30分開始。試合が終わるころには夜も更け、そこから移動と食事が始まる。チームではその時間をどう設けるか。これを首脳陣やスタッフらで話し合い、選手会長・中野拓夢内野手(29)とも共有。厳しいルールを敷くのではなく、柔軟に対応するという。藤川監督は「その時間で選手が、ストレスにならないようにこちらが準備をしています」とも話す。

 敵地での外食をむやみに制限するのではなく、短期決戦に勝ち切るための〝戦略的リフレッシュ〟を求める虎将。試合中のみならず選手たちの心や体を守る火の玉流マネジメントが、虎の結束を支えている。