阪神は16日の「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ第2戦(甲子園)に5―3で鮮やかなサヨナラ勝利。アドバンテージも含めた成績を3勝0敗とし、日本シリーズ進出に王手をかけた。
試合を決めたのは、3―3と同点の延長10回に劇的な決勝2ランをマークした森下翔太外野手(25)だった。サヨナラ弾を含む4打数3安打2打点の大暴れで、虎のオフェンスを最後までけん引した。
生粋のプルヒッターがドンピシャのタイミングで捉えた白球は、美しい軌道を漆黒の夜空に描き、雨による中断も含めれば4時間半近くに及んだロングゲームに終止符を打った。
先頭・中野が左前打で出塁し、無死一塁のシチュエーションで回ってきた第5打席。「長打を狙っていたわけではなく、自分のスイングをするだけと思っていた」との思いで、相手右腕・佐々木が投じた外角へ逃げていくスライダーを一撃で仕留めた。熱狂的な大歓声の中、殊勲のヒーローは歓喜の輪の中でモミクチャにされた。
思い切りよく、自分らしく、初球からバットを振り抜けたのは事前の準備を欠かさなかったから。「ああいうスライダーの軌道で曲がってくるというのは、昨日(15日)に(佐々木と)対戦して頭に入っていた」と胸を張った背番号1は「短期決戦ということもあり集中してゲームに入れている」と心身の充実を口にした。
ポストシーズンの打率は7割1分4厘。決勝打をマークした前日15日のファイナルステージ第1戦に続き、2夜連続でお立ち台に上がった背番号1は「プレーしている人間がやらなければチームは勝てない。そこに100%を出せる準備をしているだけ」と、虎の中心選手としての矜持と義務感を漂わせた。
普段は選手個人への言及を極力避ける藤川監督も、試合後インタビューで「森下、すごいですね」と称賛。シーソーゲームを劇的な形で制した直後とあり、その表情は心なしか上気していた。













