阪神・及川雅貴投手(24)が16日の「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ第2戦(甲子園)に6番手で登板し、2戦連続で勝利投手となった。
前日(15日)は0―0の6回から1回2/3を無失点で抑え、自身にとってポストシーズン初白星。この日は延長10回を三者凡退で流れをつくり、森下の劇的サヨナラ弾を呼び込んだ。
どちらに転んでもおかしくない展開だった。先発・才木が5回3失点で降板すると、ここからは藤川阪神が得意とする継投策。1点ビハインドの展開のまま6回は畠、7回からは湯浅、岩貞とつなぎ、8回に佐藤輝の適時打で同点とすると9回は石井を投入し一気にギアを上げた。
そして延長10回、マウンドに上がった及川は先頭の桑原を見逃し三振、神里を三邪飛。続く4番の筒香を3球で空振り三振に仕留めた。横浜高校の先輩にあたるスラッガーを2試合連続で三振で抑え、見事にサヨナラ勝利をお膳立てしてみせた。
「ボール先行にすることもなく3人で切れたことがよかった。いい流れで攻撃を迎えることができたんでよかったですね。(サヨナラは)野手の皆さんの力です」。DeNAの中軸をきっちりと抑え、その裏の攻撃へリズムをつける投球は圧巻だった。
今季6勝、46ホールド、防御率0・87をマークした必勝パターンの左腕。両リーグ最多の66試合に登板した上でNPB記録となる18試合連続ホールドを樹立するなど、最優秀中継ぎ投手のタイトルを手中にした。頼りがいがありすぎる24歳に藤川監督も全幅の信頼を置いている。
サヨナラの瞬間、歓喜の輪に少し遅れて到着した及川。「水を準備していて遅れてしまいした。ナイスゲームでした」。そうはにかむ笑顔の奥に充実感が充満していた。













