GLEAT9日の後楽園大会で、G―REX王座の新王者となったエル・リンダマン(30)から初防衛戦の相手に指名されたCIMA(48)が怒髪天。その試合を最後に団体を去ることを表明した。

 試合は、リンダマンが中嶋勝彦の重い蹴りに苦戦を強いられる展開が続いた。しかし、気迫でこれを耐え抜くと蹴り足を捕まえてスープレックスで投げ飛ばすなど反撃。一進一退の攻防となったが、観客の声援も味方につけたリンダマンが原爆固め2連発から猛虎原爆固めにつないで歓喜の3カウントを奪った。

 試合後、マイクを持ったリンダマンは「久しぶりのG―REX、新王者はこの俺、エル・リンダマンだ!」と歓喜。そして11月3日の神奈川・横浜BUNTAI大会をV1戦の場としてその相手にCIMAを指名した。

 するとこれに憤怒の表情のCIMAが登場だ。そして「それがお前のやり方やな。面白いやないか。負けた方が退団や。おまえ責任とれよ。ボケが、ホンマに」と〝敗者退団マッチ〟をつきつけてリングを降りた。その後、リンダマンがマイクを続けようとしたが、CIMAは鉄柵をリングに投げ込もうとするなど怒りが収まらない。一度下がったものの再びリングに戻ると「おい、考え直すぞ。お前との試合がこのリングでの最後の試合や!」と勝敗にかかわらず11月3日の大会をGLEATでの最終戦にすることを一方的に宣言した。

 その後、コメントスペースで取材に応じたCIMAは「これが今のGLEATのやり方で、そこは俺は全く否定せずに信じています。むしろ、所属させてもらったことに関しては、ありがたいです」と落ち着いた口調で話し始める。さらに「でも、ちょっと前からこの団体が俺に何をやらせたいのかわからないです。俺も何をやったらいいかわからない。とにかく、与えられたものの中でベスト…、いや、ベスト以上のものを出そうと思って」と苦悩を口にした。

 続いて「まあ、何日か前、東京スポーツに『もしかしたら誰か、離脱者が出るかもわからない』って出て。それは今日はチェック島谷やったかもしれない。でも、初めて言われたときに『あ、これ、俺かな』って。正直に思って。それが、この団体のやり方やから」と絞り出すように話す。その上で「ただ、それは今まで日本の団体で、どこもそんなことやっていなかったから。素晴らしいことやったかもしれない。そら、見てる分には面白いな。でも、当の本人には、違うわけだ」と怒りをあらわにした。

 団体からの対応に不満を隠さないCIMAは「GLEATの方からしたら、そういう『仕掛け』かもわからんけど。俺の方からしたら、それは『仕打ち』やから。外堀から固めるんやろ。ええやないか。ほなね」と退団を口にした思いを明かす。そして「俺ら虫けらじゃないねん。コンピューターじゃないんやぞ。人間やねん、そしてプロレスラー。ただ、俺も来年29年、49歳。30周年、50歳と〝終活〟に入ろうと思ってたけど。28年のプロレス人生で初めてだ。こんな仕打ちを受けて…」と続けるのだった。