ドジャースの大谷翔平投手(31)は6日(日本時間7日)に敵地フィラデルフィアでのフィリーズとのナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第2戦に「1番・DH」で先発出場し、5打数1安打1打点だった。9回二死一、三塁に5番手で登板した佐々木朗希投手(23)が2球でセーブを挙げ、チームは4―3で逃げ切って2連勝。3勝で突破するNLDS突破に王手をかけた。

 敵地シチズンズバンク・パークの熱狂的なフィリーズファンを沈黙させたのは3―0の7回二死一、二塁だった。3番手の左腕ストラームの初球、外角スライダーをファウルした2球目だった。内角の93・1マイル(約149・8キロ)のシンカーを振り切ると打球速度111・6マイル(約179・6キロ)の弾丸ゴロは右前に抜けた。大谷は右手でガッツポーズをつくった。結果的にこの打点が〝決勝点〟だった。

 大ブーイングを浴びて打席に入った初回先頭は2ボールから2球見逃してカウント2―2とすると5球目はファウル。6球目の外角低めの90・1マイル(約145キロ)のチェンジアップを「ボール」と確信して見送るも判定は「ストライク」で見逃し三振に倒れると大歓声に包まれた。

 3回一死無走者は初球、内角低めの97・9マイル(約157・6キロ)のフォーシームに差し込まれて詰まった二ゴロだった。6回一死無走者はカウント2―2からの5球目、外角低めの88・4マイル(約142・3キロ)のチェンジアップを引っ掛けて一ゴロ。

 4―1の9回二死一、二塁で守護神デュランと対戦。カウント2―2からの6球目、内角低めの88・3マイル(約142・1キロ)のチェンジアップにバットを止めたが、判定は「スイング」で空振り三振だった。

 フィリーズファンが席を立ちかけた9回、ロバーツ監督は3番手に佐々木ではなくトライネンを投入したが、完全に裏目。先頭ボームの右前打、続くリアルミュートの左翼線二塁打で無死二、三塁のピンチを招くと、カステラノスに外角低めのスイーパーをバットの先で拾われて左翼線二塁打で4―3と1点差に迫られた。ストットがバントで三塁前へ転がすと三塁手・マンシーが素早く拾って三塁へ送球。遊撃手・ベッツが二走をタッチアウトにした。しかし、代打のベーダーが左前打で一死一、二塁。ケプラーの一ゴロを捕球したフリーマンが送球して一走を封殺し、二死一、三塁としたところで佐々木がマウンドに上がった。

 打席は8回にこのシリーズ初安打となる中前適時打を放ったターナー。初球のスプリットが内角高めに外れた2球目、内角の99・3マイル(約159・8キロ)のフォーシームで詰まらせて二ゴロを打たせたが、二塁手エドマンがあせったのか、ハーフバウンドになった送球をフリーマンがミットですくい上げて「アウト」宣告されて試合終了。マウンドの佐々木も驚く結末だった。

 指揮官の継投ミスを内野陣が好守備で救った格好だ。これで敵地でナ・リーグ東地区1位のフィリーズに連勝。勝てばナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)に進出が決まる。先発は山本由伸投手(27)が務める。地区優勝した9月25日(同26日)のダイヤモンドバックス戦、地区シリーズ進出を決めた1日(同2日)のレッズ戦で勝利投手になっており、3度目が期待される。大谷は特大弾で援護できるか楽しみだ。