ドジャースは4日(日本時間5日)、敵地でのフィリーズとの地区シリーズに5―3で先勝。鮮やかな逆転勝利で同シリーズ突破へはずみをつけた。

「1番・投手兼指名打者」で先発出場した大谷は6回3失点、9奪三振でポストシーズン(PS)初登板初勝利。打者としては5打席に立って4三振、1四球だったが、1点ビハインドの7回にテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)が逆転3ランを放ち、9回は佐々木が無失点で締めて初セーブを記録した。

 試合後のデーブ・ロバーツ監督(53)はPSに二刀流で出場した大谷について「少なくともこのレベルでは誰もやっていない。彼は1試合の中で2人の人間として存在しているようなもの」と形容し「今日も打席では苦しんだが、それを切り離して投手として集中し、6イニングを投げ切った。彼以外にそれをできる人間を知らない。あの感情をどうやってマウンドに持ち込まないのか。本当に我々は歴史を目撃し続けている」と絶賛した。

 一方、大谷が先制を許した2回無死一、二塁の場面では右中間への打球を右翼手のT・ヘルナンデスが全力で捕りに行こうとせず、フェンスにまで転がる2点適時三塁打となった。その後、犠飛でさらに1点を失い、試合の序盤は劣勢に立たされた。

 T・ヘルナンデスの守備について指揮官は「もう一度映像を見ないといけないが」と前置きした上で「やる気がなかったとは思わない」とまずはフォロー。続けて「ライトが浅いフィールドであの三塁打を許すことは避けたかった」と苦言も呈した。

 T・ヘルナンデスは3打席連続三振を喫した後、チームを勝利に導く劇的な逆転弾。敗れれば戦犯扱いが避けられなかった中、一躍ヒーローとなる〝劇場型〟となった。ロバーツ監督は「結果的に打席で3三振しても、大事な場面で大きなヒット(逆転3ラン)を打った。あれ(守備)を引きずらず、切り替えたことは大きかった。9月の打撃は本当にギアが上がった。彼が自分で言っていたし、話し合いもした。そして有言実行した」と最後はたたえていた。