ドジャースは4日(日本時間5日)から敵地フィラデルフィアでフィリーズとの地区シリーズに突入した。

 真っ赤に染まったシチズンズバンク・パークは、ドジャース勢にとってまさに完全アウェーとなった。「1番・投手兼指名打者」で先発出場した大谷翔平投手(31)が初回の第1打席に向かうと、場内は地鳴りのような大ブーイング。2球で2ストライクと追い込まれるとタオルを回して先発左腕・サンチェスを後押しし、3球で空振り三振となると一転して大歓声に包まれた。

 2番のベッツ、3番・フリーマンへのブーイングも特大で、優勝が決まったかのような爆発的な盛り上がりとなった。この現象について米メディア「ドジャース・ウェイ」はフィリーズの選手とファンとの〝温度差〟を強調した。

 かつてハーパーが「(昨年の)ポストシーズンのドジャースに文句を言うのは負け犬だけだ」と称賛し、リアルミュートも「(ドジャースは)メジャーリーグが目指すべき姿の象徴」と評した発言を引き合いに「フィリーズファンは同じ考えではない。大谷翔平はポストシーズン初の先発登板に向け、ウオーミングアップの段階から激しいブーイングを浴びた」と報じた。

 さらに、遠征前に球団公式Xが「Wheels up to Philly!(さあ、フィラデルフィアに出発!)」とのキャプションとともに搭乗前の選手たちの写真を投稿したところ、これにもかみつかれたとした。「wheels up」はドジャースが出発前によく使うフレーズである一方、フィリーズのザック・ウィーラーが登板する前にも使われる。ウィーラーは8月に「静脈性胸郭出口症候群」と診断されて今季絶望。一部のフィリーズファンに挑発メッセージと受け止められ、批判を受けたという。

 同メディアは「フィリーズファンは文句を言いたくてたまらない。選手たちは紳士的な姿勢を見せていたからだ。フィラデルフィアのスポーツ観戦スタイルは周知の通り、普段は立派だが、今回は完全に的外れ。ただただ迷惑な印象を与え、メディアリテラシーが欠如しているとしか思えない」と〝反撃〟した。

 3戦先勝の地区シリーズは今後もヒートアップしていきそうだ。